セレクトもんぺ、取り組みの変遷をたどる。
毎年初夏のお楽しみ行事として恒例となった「わざわざのセレクトもんぺ」。うなぎの寝床さんのご協力のもと、毎年、福岡県八女市に伺い久留米絣の織元さんで生地を選び、もんぺに仕立ててもらうというシリーズです。今年はコロナで現地には行けなかったため、生地見本をやり取りしてセレクトしました。
「わざわざのセレクトもんぺ」は普段の商品紹介ページとは異なり、写真でも面白く伝えられるよう、さまざまな工夫をしてきました。もんぺがカジュアルにおしゃれに着られることを伝えたくて始まった取り組みの変遷をご覧ください。
<もんぺとは?>
現代にマッチする型にアレンジした、うなぎの寝床の“現代風”もんぺのこと。お尻や腰回りは動きやすさを重視して、旧来のもんぺと同じくゆったりめ。ふくらはぎや足首周りはシェイプされたシルエットで、活動しやすいのにも関わらず、シルエットがスリムという形が”現代風”という所以です。
2017年。初のセレクトもんぺ。
もんぺをわざわざで取り扱うようになったのは2013年のことでした。その後、うなぎの寝床さんから「織元に行って好きな柄の久留米絣を選んで、もんぺを作ってみては」というご提案もあり、2017年にセレクトもんぺ企画が誕生。以後毎年の恒例行事となっていきます。
2017年のセレクトもんぺは真夏の一番暑い時に商品が到着しました。久留米絣の織元である坂田織物さんで生地を選んだ時のお部屋もとても暑かったので、その時の思い出を胸にみんなで撮影をしました。テーマは当時撮影する時に流行っていた「無」シリーズ。なかなか無になれませんが、いかにして無心になるかが勝負です。
当時はまだ「セレクトもんぺだから特に面白くやりたい」という空気感ではなかったものの、気合いをいれて企画をしていたことには変わりはありません。わざわざのテラスでセレクトもんぺを展示しつつ、yohakuと宝島染工の服の展示やnaotの展示会も同時に行うという盛りだくさんな店内を作り上げました。
2018年。面白おかしくやるきっかけの年。
2018年はカメラマンのワカナンも一緒に福岡に行き、セレクトもんぺの生地を選んできました。この年から初夏にセレクトもんぺをお披露目できるよう時期をずらしており、300本ほどのもんぺを準備しました。
色とりどりのセレクトもんぺはわざわざに無事到着。少し撮影を進めたところで平田に出張の予定があり、撮影をワカナンにバトンタッチしました。そしてワカナンの写真を出張先で確認した平田は大笑い。
もんぺはどんなコーディネイトでも合うことを伝えたくて、平田が撮影した写真です。この遊び心に、
ワカナンが乗ってきました。
図書館にいる人をイメージして撮影した写真にも、
合成までしてうまく応えています。ワカナンは当時、パンを焼きながらカメラマンをしていたのに、このこだわりよう。
オマージュした一連の写真は、平田のnote記事にてご紹介しています。手の込んだ数々の写真をご覧ください。
平田は当時のnoteに、「もうおかしくておかしくてたまらなくなったんですが、途中から腹が立ってきたんですよ。あいつやりやがったなって。わたしより面白いじゃないか!踏み台にしやがって!!ですよ。笑。(中略)自分とこのスタッフが勝手にこういうことやってくれるの、最高だなー。いやはや嬉しかったし、負けて悔しかったし、面白かったし、複雑だった。」と、その複雑な気持ちを書いています。この出来事をきっかけに、平田&ワカナンの二人でセレクトもんぺを企画・撮影することが恒例となりました。
2019年。かるた風にアレンジ。
「セレクトもんぺ、選ぶ生地が地味すぎる!」という声を受け、2019年のセレクトもんぺは精一杯派手な色柄の生地を選びました。写真はことわざかるたのイメージです。芸術むら公園や問touの店内などさまざまな場所で撮影し、ことわざをもじりました。
武士は食わねど高楊枝だったはずですが…
世は情け、ではなくワカナン?
2019年は4月にわざわざの姉妹店・問touがオープンした年でもあります。ワカナンがカメラマン専業になったのもこの頃からです。問touと併設して撮影スタジオができたこともあり、写真の雰囲気が変わりました。
※ちなみに2019年のセレクトもんぺは3着だけ在庫がまだございます。今年のセレクトもんぺは全部無地でご用意しているので、柄物が恋しい方ばぜひ。
2020年。チンドン屋さんで大盛り上がり。
2020年のセレクトもんぺは問touのスタジオに布を張り、チンドン屋さんのイメージで撮影しました。賑やかで楽しい雰囲気を極め、やりすぎるくらいにやった感覚があります。
元気に運動したかと思えば、
ファッションモデルになり、
おしとやかに。変幻自在です。
たくさんのコーディネイトで撮影しました。
問touのスタジオができて1年。カメラやパソコン周りのソフト、その他撮影機材がかなり充実してきました。また、スタジオの広さを活かすことで、セットを組んだり小道具を交えたりして手の込んだ撮影をしやすくなりました。コーディネイトや表現の幅が広がっています。
※2020年のセレクトもんぺも柄物中心に一部在庫がございます。もんぺ選びの候補に加えていただけたら嬉しいです。
そして2021年。シンプルかつ美しく、かつ面白く。
2021年のセレクトもんぺは、賑やかな2020年の反動があるのかシンプルに美しく攻めています。もちろん、面白さも必要ということで…
飛びます!(錫色 Sサイズ)
飛びます!!(紅紫 Mサイズ)
今回はとりあえず空中で撮らないか、という話になった結果がジャンプ!空中の一瞬を切り取りました。真っ白な背景に色鉛筆のようなカラーリングのもんぺが映えます。撮影中、何度もジャンプを続けたため翌日は筋肉痛に。体を張って全身で表現した渾身の作品です。
バナーも力作です。
もんぺが好きすぎる。
2013年に現代風もんぺの良さを知り、すっかり惚れ込んでから8年が経ちました。わざわざでは定番で扱っているもんぺや、わざわざオリジナルで作成したコラボもんぺ・ストレッチもんぺだけでも十分なくらいに、常日頃からもんぺの種類を豊富に取り揃えています。
それでも、毎年セレクトもんぺを企画したくなるのは、もんぺの良いところが山のようにあるからです。「もんぺ、やっぱりいいな」という思いが日を追うごとに増していく中で、毎年の「セレクトもんぺ」はその気持ちが爆発する機会となっています。
毎年、セレクトもんぺの入荷の季節が近づく春くらいから、今年はどうやって撮る?という話し合いをします。結局はいつも出たとこ勝負での撮影ではありますが、さまざまな工夫を凝らしてきました。
もんぺはとにかく楽に穿けます。しゃがんでも平気ですし、椅子に座ったときに服に締め付けられるような圧迫感も感じにくく、日常生活のあらゆる姿勢についてきてくれます。そんな着心地の良さや、久留米絣の色柄の豊富さから感じる遊び心を写真の中で目一杯に表現したいという一心で、今年も撮影を終えました。
セレクトもんぺの商品ページには、その年その年の創意工夫が詰まっています。数々の写真も見どころのひとつとして、今年もセレクトもんぺをお楽しみください!
▼セレクトもんぺほか、取り扱いのもんぺ一覧はこちらからどうぞ。
7月はもんぺ博だ!
毎年問touで開催している「もんぺ博」、今年もやります!7/3(土)から開催できるように準備を進めている最中です。今年のセレクトもんぺはすでに問touでも販売を開始いたしました。もんぺ博の会期中は、わざわざオリジナルのもんぺも含め、数百本のもんぺがずらりと並ぶ予定です。
色合いの違いやサイズ感などは実物をご覧いただくとわかりやすいです。迷っている方はぜひ問touへお越しください!ご来店をお待ちしております。
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