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アポカリプスと人新世

Anthropocene Unseen: A Lexicon(まだ見ぬ人新世:用語集)

Howe, Cymene, and Ananda Pandian 2016 punvtum books


と言う本がある。

用語集の言う形をとっていて、各章が人新世のキーワードに対する短いエッセイになっている。

英語だが、読みやすく、書籍販売もされているが、無償でpdfで配られているので、僕みたいな何かにとりつかれているような人にお勧め。(^^)


まだ見ぬ人新世の目次に“アポカリプス/黙示録”という項目を見つけたので、deeple Translater を駆使して、ちょっと機械翻訳して読んでみた。(それくらい各章は短く、A4で2Pプリントアウトで収まる程。)


抄訳要約(保坂)

・人新世の気候変動を持つ人々の多くは、眼からうろこが落ちて、私たち人類がどれほど愚かなことをしてるか、悟った瞬間の話しを待っている。(P41)

・しかし、世界の終わりを想像すること、人新世での生活を想像するかどうかと言う問題は、依然としてやっかいな問題である。(P42)

・トカゲ脳の奥深くのどこかで、一見全能の人間テクノロジーに支えられた普通のビジネス社会が、砂上の楼閣であることがわかっている。それゆえに、知識と呼ばれる幻想のベールを突き破って訪れる、奇妙でバロック趣味の嫁のような直感は、終末の掲示、あるいは空想として魅力的であり、力がある。(P45)


はーみんなわかってるんだ。

と安心した次第。

多分、人新世と世紀末ロマン主義(アポカリプス)の問題は、これからずっと人類が付き合わなくてはならない、つきまとうイメージなんだろう。


思えば、中沢新一の対称性人類学って「人類の全能観/砂上の楼閣観とどのように付き合うか?」という、新石器時代からの人類の知恵を知ることだったのかも。

そして“人間中心主義”とは「人類の砂上の楼閣観から眼を背けるために環境に戦いを挑み続けること」だったかもしれない。


ということで。

2021/09/27 9:29

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