風景論2:水辺に映る風景
『風景論 変貌する地球と日本の記憶』港千尋著
中央公論社刊、¥2600
第2章:水辺に映る風景
>海から庭、磯、ラグーン、渡り鳥、そして光
江の島
オランダから江の島に向かい、海岸から「庭」へコンセプトが移る
伊江島のニャティヤガマのニャ≒庭?から信仰の世界へ
>渋谷は俺の庭だなど、自分がよく知っている、親しみがある場所である「庭」とは、自分の切実な場所でもあるし、気を許せる場所でもある。一方、季節によって変わって行くというような、自分がコントロールできないものが動いている場所である。(石川初)
地名の記憶
[写真]末の松山の忘れられた風景が甦る。
偽装された恋歌
7世紀から12世紀末:風景をうたう叙景歌=恋をうたう叙情歌
鎌倉時代以降に叙景歌が独立(大岡信)
>日本の風景画の誕生
>うたは現代の写真
土地の個性
俳句の季語と四季
地貌季語とは地の個性
やませと漁
[写真]やませ降りる重茂の集落
気候のランドスケープ
磯の名前
基層文化内容、驚異的な技
口開けの日
豊かな海、復興の海
「世界三大漁場」の意味
環境破壊問題
磯からの提言
ハイテクノロジーと驚異的な技
ラグーンと野生
餌付けとため池に渡る鳥
磯からラグーンへ、渡り鳥へ
西洋起源のエコロジーと自然保護運動とは、やや異なる歴史
西洋起源とは、正しい自然、を規定する。
干潟消滅の世紀
瓢湖などの干潟は、粘り強い開発運動の結果。
人工と自然の二項対立では捉えきれない。
巨匠、沼を渡る
ヨーゼフ・ボイス=環境問題、社会彫刻、緑の党
『オランダの光』2003
多孔性の風景
縺れ=多孔性の風景
後戻りの野生
野生の力は戻る力=レジリエンス
不均一で不確定=多孔性
攪乱こそが野生?
前に進むとは自己組織化か?
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