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篠山紀信と魚眼レンズ、American Surfacesに多自然主義

ブルータス No.995を本の山から救い出す。
ここに故篠山紀信の最期のメディア記事がある。
「なぜ息をするように、写真を撮り続けるのか?」と問いかけているが、先日、まるで撮るものが無くなったかのように老衰で亡くなる。
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昔の魚眼レンズスナップがTumblrにてリブログされた。
やっぱり対角魚眼レンズはいいよな、とちょっと思い始めている。
PureRAWを使うと魚眼のゆがみもとってくれるが、APS-Cにフルサイズの魚眼を使うとどうなるんだろう。
またPureRAWの歪み補正も調整できるんだろうか?
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Rollei35 が気になり、Stephen Shore『American Surfaces』を探す。
とりあえず中野で、区立図書館に収蔵していないかと調べてもらったが、雑誌特集も含めて全くなかった。
そのまま、中野駅周辺、ブロードウェイの新刊書店二件と古本屋三件を周るが、何もなかった。
正確に言えば「まんだらけ」に、お安くない在庫があるらしい。
こりゃ一万円払うか、恵比寿に行くしかないかもしれない。
SNSで諸先輩方にお聞きしたところ、
Amazonで再版増補改訂版を一万円で買うならば、初版のソフトカバーを8000円前後で探したほうが良いとのこと。
再版増補改訂版は、あのオンザロードの空気感があまり感じられないので、お勧めではないそうだ。
ここで、オンザロード感?!と色めき立つ。
そうか『American Surfaces』は、Robert Frank『The Americans』のアンサーとも受け取れる。
ちょっと深く調べたくなる。
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Facebookに5年前《多自然主義》の投稿をしてました、とお知らせが来た。
当時、ポスト構造主義を読んでいたが、そうではない、そうではない、そうではない、と永遠後退する壁を追いかけても、どこにも行きつかないことにいらだってた。
そんな時に、自文化中心主義にさいなむ「再起人類学」の存在を知った。
これはまるで自分のようだと思った。
文化人類学を追いかけていくうちに、《存在論的転回》と《多自然主義》といいうキーワードで自文化中心主義を乗り越えたらしい、とわかり始める。
あれから5年、先日、やっとわかった気がする。
改めて当時読んでいたノートを読み返す。

あの時は、これを読んだだけでは、ちんぷんかんだったなぁ。
いま改めて読むと、郡司ペギオ幸夫『創造性はどこからやってくるか?』のトラウマ構造にも似た、四極構造が出て来て興味深い。

つらつらとどっとはらい。
2024/01/30 0:47

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