首・デコルテは嘘をつかない!?夏の終わりに後悔しないためのスキンケア
日焼け止めクリームで鉄壁の防御、丁寧なスキンケアでシミ撲滅の努力を続けていた人も、夏の終わりは多少なりとも肌ダメージを感じているでしょう。
特に首やデコルテは紫外線対策が十分でない場合も多く、うっかり焼けによるシワやたるみに悩まされる人も少なくありません。
今回は、年齢が出やすいといわれる首やデコルテのアンチエイジングについて解説します。
■「首に年齢が出る」のはどうして?
肌をこすりすぎないように洗ったり、スキンケアの際も優しく扱ったり、顔の皮膚に刺激を与えないよう気を配っている人は多いです。
一方、首やデコルテはどうでしょうか。
ボディソープで雑に洗い、保湿もしないで寝てしまう人も少なくありません。
しかし、実は顔よりも首の皮膚の方が薄く、たるみやすいのです。
首に年齢が出るというのは、全くケアされていない、ありのままの状態になっている人が多いから。
顔だけアンチエイジングを頑張っても、スキンケアをサボった首には加齢の証であるシワやたるみが出てきてしまうでしょう。
■首にシワ・たるみができる!デコルテがしぼむ!NG習慣
顔に比べてシワやたるみができやすいのに、スキンケアを忘れがちな首やデコルテ部分。
シワやたるみの原因には、次のようなことが考えられます。
・顔のむくみを放置
血行が悪いと老廃物や溜まった水分が流れにくくなり、巡りが悪くなると顔や首がむくみやすくなるでしょう。
このむくみが首のシワ、たるみにつながる可能性があります。
夏場は水分の摂取量が増え、冷房などで体が冷えてむくみやすくなることで首のシワやたるみが加速されると考えられます。
・デスクワーク、枕が高い
首の筋肉は、重い頭を支えるには細すぎるといわれています。
そのため、姿勢が悪かったり、枕が合っていなかったりすると、頭の重みに耐えきれず二重顎や首のシワを作ってしまうのです。
年齢によって首の皮膚を張る力が弱まり、たるんだ状態が続くことでシワの原因に。
首の横シワは、うつむく姿勢でいることが多い・頻繁である人にできやすいと考えられます。
例えばパソコン作業や書類記入などをする人は、目線が下を向いている時間が長くなるでしょう。
枕が高い人も、睡眠時に首やデコルテの皮膚が圧迫されてシワ・たるみができやすくなります。
・首やデコルテは余った日焼け止めクリームをチョイ塗り
顔に日焼け止めクリームを塗り、手に残った分を首にも塗るという人は多いでしょう。
顔に比べて首やデコルテは影になり、出ている面積も狭いから紫外線の影響は少ないと考えがちです。
しかし、首やデコルテも日焼けしやすい場所であり、紫外線によって皮膚が乾燥すればシワ・たるみの原因にもなります。
・ボディソープでごしごし洗い
顔やこすらないように優しくクレンジング、たっぷりの泡で包み込むように洗っているのに、首やデコルテは垢すりタオルで乱暴にこすり洗いしている人もいます。
特に皮脂の分泌が活発なデコルテ部分は、ザラつきが気になってスクラブを使う人も多いです。
首やデコルテの皮膚は薄く、過度に刺激を与えることでシワやたるみ、乾燥の原因になってしまいます。
■首・デコルテのアンチエイジングは保湿から
首やデコルテののシワやたるみが気になるようになったら、まずはスキンケアを見直してみましょう。
首・デコルテは顔と一枚の皮膚でつながっています。
化粧水や美容液、乳液は顔と同じものを使い、首やデコルテまで広げるようにして塗布してください。
肌のすべりが悪い場合はスキンケア用品を少量足し、手のひらに軽く広げて温めてから首やデコルテに伸ばします。
全体に広げたら、下から上に向かって引き上げるように馴染ませましょう。
深いシワが刻まれている部分は、たるんだ皮膚を優しく伸ばし、美容液をクルクルと馴染ませるのもおすすめです。
最後に手のひらで包み込むように首やデコルテを優しく押さえ、乾燥が気になる時はクリームなどをプラスして潤いを閉じ込めます。
■マッサージの相乗効果で首・デコルテのすっきりを実感
顔のむくみや首のたるみ、デコルテのもたつきが気になる場合は、マッサージを組み合わせてみましょう。
まずはこってりしたテクスチャーのマッサージクリームやクレンジングバームなどを手に取り、手のひらで包み込むようにして温めたら首やデコルテにたっぷりと塗布します。
次に両手で拳を作り、あごの中央から骨に沿って耳の下、耳の下から首の側面を通って鎖骨まで、少しずつ圧迫しながら拳を滑らせてください。
さらに左右の鎖骨をほぐしながら内側から外側まで拳を移動させ、鎖骨のくぼみに溜まった老廃物を流します。
最後にわきの下をほぐし、肩を回したら完了です。
首やデコルテの保湿とともに、時間がある時はマッサージを併用するとさらに顔のむくみや首のたるみの解消につながります。
顔のむくみが取れると首がたるみにくくなり、シワも軽減されるのでぜひお試しください。
■首やデコルテのザラザラ・ニキビはどうする?
首やデコルテにざらつきやニキビなどの肌トラブルがある場合は、顔のスキンケアと同じものを使いましょう。
不要な角質を除去する拭き取り化粧水、泥パックもおすすめです。
べたつきが気になる場合は、皮脂ケアに特化したボディソープを使うのも◎。
ただし、ボディスクラブは皮膚の薄い首やデコルテにとって強い刺激となるので、肌の調子の良い時に限って1週間に1回程度にしましょう。
汚れを洗い流すのも美容成分を加えるのも、「優しく・丁寧に」が基本となります。
日焼け直後はデリケートな状態になっているため、洗浄力の強いボディソープやボディスクラブは中止してください。
また、皮脂が多いなと感じる時も保湿は必須です。
■首やデコルテにおすすめの日焼け止めクリームは?
首やデコルテにも、たっぷりの日焼け止めクリームを。
顔に使った余りではなく、首やデコルテに十分伸ばせる量を手に取りましょう。
トーンアップできるカラータイプの日焼け止めクリームも登場しています。
ファンデの色が明るすぎて顔と首の色が違う!という時にも使えるアイテムなので、1本持っておくと安心です。
ツヤ感をプラスできるみずみずしいテクスチャーのUVジェルは、うっかり焼けでくすんでいる首・デコルテにもおすすめ。
もちろん日焼け止め効果を表す、SPF・PA値にも注目して選んでくださいね。
■真の若見えは首やデコルテとのバランスが大事
若々しい印象は、顔のほか首やデコルテによっても作られます。
目元や頬にたるみがなくても、首に深いシワが刻まれ、デコルテの肌がしぼんだようになっていれば老けた印象を与えてしまうでしょう。
顔のアンチエイジングにこだわるばかり、首やデコルテのケアを忘れている人も…
張りのある顔とたるみが目立つ首とのギャップで、ボトックスや整形を疑われるアラフォー世代も多いです。
より若く見られたいなら、首やデコルテまで抜かりなくアンチエイジングする必要があります。
とはいえ、これまで何もケアしてこなかった首やデコルテに若々しさを取り戻すのは容易ではありません。
年齢に抗い続けるのも限界があるので、無理し過ぎないことが大切です。
年齢を重ねるからこそ得られる美しさもあるので、見た目の若さにこだわり過ぎないようにしましょう。
皮膚の状態だけで人の印象が決まるわけではありません。
若々しい人は、表情や言動もはつらつとして美しいものです。
秋は今年の夏、どれだけ日焼け対策やスキンケアを頑張ったかが分かる総決算の季節です。
うっかり焼けてしまった首やデコルテは、見た目年齢をアップさせてしまうかも…。
早めのケアで、若々しい印象の首・デコルテを取り戻しましょう。