The Way Home | 戦時下の2ヶ月。私たちは持ちこたえています!【支援してくださる皆さまへのレター】
ウクライナ南部のオデーサで緊急支援を続けているThe Way Homeが、活動を紹介するレターを出しています。(2022年5月6日)
原文は下記からご覧いただけますが、日本語訳を紹介します。
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戦争が始まってから70日が経ちました。この戦争が始まったときに、ウクライナがこれほど長く持ちこたえることができると予測した人はいませんでした。
ウクライナを守ってくれている人々をこれほどまでに誇りに思ったことはありません。ウクライナの勝利のために力を振り絞り、助けを求めている人に手を差し伸べているのです。破壊的な状況に直面してもなお、勇気と尊厳をもって敢然と立ち向かう姿に胸を打たれます。
私たちThe Way Homeの誇るべきチームは、この70日間で1,200人以上の女性や子どもがウクライナから近隣諸国に避難するのを支援し、彼女たちが安全で快適な場所で生活できるようにするための手助けをしてきました。彼女たちはロシアから激しい攻撃を受けたり占領された地域からオデーサに逃れてきました。The Way Homeが運営するシェルターに滞在し、その後国外に避難します。
シェルター滞在中には温かい食事をとり、必要な荷物をそろえ、子どもたちは様々なアクティビティをして過ごします。彫刻やお絵かき、工作や英語の勉強などのほかに、彼らが経験してきたことを語りたい時には、その言葉に耳を傾けることを重視しています。
国外に避難した人たちとも連絡を取り合っており、必要に応じて法律面の問題についてのアドバイスもしています。避難した人たちは、新しい国での生活を始め、様々なサービスや支援を受けながら、安心して過ごすことができています。私たちの活動を支援してくれているドイツの団体は、新しいバンを寄贈してくれました。おかげでオデーサから国境に、より多くの家族を運べるようになりました。
一方でオデーサに逃れてきた家庭の中には、ウクライナに留まりたい人や、様々な理由から出国できない人も多くいます。激戦と混乱が収まるのを待って地元に戻りたいと考える人もいます。オデーサも攻撃にさらされていますが、彼らが逃れてきたハルキウやマリウポリ、ケルソンといった地域よりは安全が保たれています。けれど、そういった国内避難民は手元に現金をほとんど持っていません。2月末以降、仕事を失った人がほとんどです。
私たちは国内避難民のために新たな取り組みを始めました。オデーサ市内ではたくさんのアパートやホテルの部屋が通常よりも安価な賃料で貸し出されています。The Way Homeが市内のアパートを借り、家具や食器、寝具などをそろえ、子どもを連れた国内避難民が住めるようにします。家計状況に応じて水道光熱費のみを負担してもらったり、賃料の一部を負担してもらいます。
それに加えて、オデーサに住む生活困窮者への支援にも取り組んでいます。以前から困難な状況にあった家庭や、戦争のせいで収入を失った家族に、1000以上の食料パックや、衣服や靴、衛生用品やオムツなどを配布しました。
私たちが運営するソーシャルカフェで調理された食事は、オデーサ市内でもよく知られるようになりました。毎日300人分の温かい食事やパンを、家計の苦しい人たちや、街を守る有志に提供しています。
食事に加えて飲料水を必要とする人のために、The Way Homeが運営する農園から採水した井戸水も届けています。爆撃によって配水システムが破壊されたミコライウにも水を届けています。
私たちは避難の手助けや食事や飲料水の提供を続けていますが、ガソリンや食料品の価格は値上がりする一方で、資金があっても入手が困難なこともあります。けれど、こういった支援を中断することは私たちの選択肢にはありません。
ウクライナの人たちの安全と生活を守るための活動を続けるためには、皆さんからのご寄付が必要です。The Way Homeが活動を継続できるように支援をお願いいたします。
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The Way Homeが今後も活動を継続するためには、資金が必要です。寄付だけでなく、SNSなどでの拡散も大きな助けになります。