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【子育て】ペアレントトレーニングを受けた話
私には発達障害をもつ子どもがいます。
2.3年ほど前に、子が通っていた療育施設主催のペアレントトレーニングというものに参加しました。
改めて、大切だなと思ったので思い起こして書き残そうと思います。
ペアレントトレーニングとは
知的障害や自閉症などの子どもを持つ家族を対象に1960年代にアメリカで開発されたプログラム
当初は支援機関で取り組んでいる療育を、家庭でも行うことで療育の効果をアップさせたり、維持することが目的だった。
日本では、子どもの療育が十分いきわたっていなかった背景から、家族の日常生活の困り感を軽減するためのプログラムとして取り入れられた。
現在は発達障害だけでなく、色々なケースに対応したプログラムが開発され、広がりが出てきている。
※出展 LITALICOジュニア様HPより↓
ペアレントトレーニングとは?やり方は? | LITALICOジュニア| 発達障害・学習障害の子供向け発達支援・幼児教室| 療育ご検討の方にも
どんなことを学んだか
子どもとの関わり方、例えば褒める+褒め方、関わるときの態度など。
子どもにとって生活がわかりやすくなる工夫など(絵や文字で指示を出す、といったこと。)
実践として取り組んだことと振り返り
うちが主に取り組んだのは褒めることと関わるときの態度のところ。夫にも共有し、夫も一緒に取り組みました。
ちょっとしたことでも、いいとする行動をしていたら褒める。これをしたら褒められる、喜んでくれる、を積み重ねていく。
(お手伝いをすると褒められる→褒められて嬉しい!→またお手伝いしよう!という感じ)また、「何が」、「どこが」良かったのかを具体的に伝えて褒める。
(脱いだ靴をきれいに揃えられたね!とか、お箸並べてくれてありがとう!とか。)生活がわかりやすくなる工夫として、小学校入学後は学校の後曜日ごとに利用する放課後等デイサービスが異なるため、カレンダーに予定を書いて朝確認するようにしました。
⇨褒めることは元々結構実践していたんじゃないかと思います。同い年のお友達と比べるとどうしてもできていないなと感じることが多い中で、自分の子の過去と比べて、ちょっとでもできるようになったり、できることが継続すると嬉しくて、褒めまくっていました。
⇨ここから意識的に、何に対して褒めているのかを具体的に伝えて褒めることを実践しています。また、褒めるポイントを探しながら過ごし、褒めるシーンが増えているように感じます。うまくいかないことも多々あるし、この2.3年の中で求める行動のレベルもこのトレーニングを受けてから上がっていますが、こちらが望む行動をとってくれるシーンが増えたり、少しずつではあるりますが定着したものも出てきています。
例えば、経験としてお手伝いをしてもらうようにしようと思っていて、家での食事の際に使うランチョンマットを人数分敷いてもらう、使った食器は片付けることをやってもらっています。やってくれたことを褒めて以来、自分からやることはまだまだですが、声を掛ければすんなりやってくれるようになりました。
(もちろん本人の気分次第で断られる時もありますが)関わる時の態度として、話しかけたり、話しかけられたりするときに、目線を合わせたり、近くに行ったり、作業の手を止めて聞く。話す。
⇨作業の手を止めて話を聞く、これが結構できていなかったなと反省。職場ではチームメンバーや同僚、上司が話しかけてきた時は基本的には作業の手を止めて、話を聞く姿勢をとるのに、相手が家族だとそれができていなかったなと思いました。家族に甘えているんだなと。100%毎回手を止めて・・・は日常生活の中で私にとってはまだ難しいけれど、できる限り意識をしているところです。
⇨また、話しかけたい相手(子ども)の方を向いていない状態で話しかけていることも多々ありました。それでは相手(子ども)に届かないな、と改めて実感。遠くから、とか、何かをやりながら、ではなく、こちらも手を止めて相手(子ども)に届く距離まで行って、話しかけることを取り組み続けています。遠くから「着替えて〜」と声かけても全然届いていない、ということなど多々あり。バタバタしているといまだにやりがちですが、できるだけそばに行って届けるように気をつけています。
おわりに
これだけで全てがうまくいくわけではないのですが、少しでもお互いの困り感を減らしていけたらいいと思っています。
また、これらのことは、当たり前のことだよねと思っていても、日々の行動でできていたかというとそうじゃなかったなと反省する点が多くありました。大人とのコミュニケーション(夫婦間や、職場など)でも大切にしていきたいもので、それによってお互いポジティブに、ごきげんに過ごせるようにしていきたいなと、これを書きながら改めて感じました。