「30代になって、キャリアのことで悩むのって変ですか?」~アラサークライシスの話~
皆さん、こんにちは。
鹿児島のフリーランスのキャリアコンサルタントの和山です。
「キャリアの悩みはいくつになっても尽きない」と思った話。
最近、仕事・プライベート含め、同世代の方々からも相談を頂くことが多くあります。
私くらいの世代になってくると人によって差はありますが、趣味・好きだったことに関連する仕事に就かれた方、今のお仕事に長年従事されて役職に就かれている方、結婚されている方、マイホームを建てた方等、はたから見るとそれなりに順調にご自身のキャリアを歩んでおられるように見える方さえいらっしゃいます。
そして大体の方が「この年で仕事・キャリアのことで悩むのもあれなんだけど…」と、悩んでいることに後ろめたさというか、劣等感というか、何となく悩み以上のネガティブな感情を添えてこられます。
ただ、誰もが思っていることだとは思いますが、キャリア・生き方に正解はありません。正解がないということは悩みが尽きないことも当たり前の話だと思います。
そんな中で私も昔、別の方が書いていたnoteで「アラサークライシス」という言葉を見つけました。
アラサークライシス(クオーターライフ・クライシス)
「アラサークライシス」について興味のある方はこちらの記事も参照してみてください。この他にもネットで検索して頂くとたくさんの記事や研究が出てきます。
興味のある方はこちらをご参照ください。
簡単に言うと、、、
・人生の1/4が過ぎたくらいの20代後半から30代前半の方に多い
・人生に対して悩みやすくなったり、幸福感が減少したりする現象
・原因は理想と現実が乖離していることによるストレスや、最近はSNS等で他人の成功している姿を目にしやすくなったために劣等感を感じて、よりアラサークライシスに陥る方が増えている
・特に自分の人生に目標や意欲をもっていた人ほど陥りやすい
・この年齢に対する発達課題のようなもので、誰でも陥るし、実際に多くの若者が体験している
といったところでしょうか?
アラサー世代が顕著なためにクローズアップされてますが、他の世代の方々でもこういうことってありませんか?
最後に書いてますが、アラサークライシスもこの世代においては発達課題、もっと言うと通過儀礼のようなものですし、その世代その世代で克服すべき課題は生きている限り必ずあるので、悩むこと自体は自然なことです。
克服のための5つのフェーズ
その上で、このアラサークライシスとどう向き合っていくかについて、いろいろな記事を見ていると大体の記事でオリバー・ロビンソン氏の研究を紹介しています。
その内容とはアラサークライシスが以下の5つのフェーズを通過して克服されるというものです。
要は克服のためには悩みの原因と距離をとって状況を整理し、ゆっくりと自分を見つめなおして「どうしたいのか」を考えることということです。
私がお話させて頂いた方々も「どうしたらいい?アドバイスを下さい!!」と助言を求めてくるスタイルの方が多いですが、いざ、カウンセリングとなると「こんなのはどうですか?あんなのもありますよね?」という情報提供や提案のような話をしている時よりも、その前段階である悩みの原因や状況をゆっくり伺っている時の方が、自分を客観的にとらえることができ、どんどん言葉が出てきます。そして、ある程度の言葉を出し切ったとき、改めて振り返って「とりあえず、まずはこれでやってみる」とそれぞれの自己決定をされていかれます。
なので、今回のアラサークライシスに限った話ではありませんが、日ごろからいろいろな人間関係の中にいると相手を優先してしまい「自分のことを考える・自分のことを人と話す」機会がなくなっていることが自分含めてたくさんあるなと感じます。
そして、「自分に向いている仕事を探す、就いた仕事で食べていく」というだけでも大変なのに、これに職場の人間関係や職場(社風等含めて)が自分に合うか否かなどまで、キャリアに関係してくるとなると、本当に「普通に働いて生きていくだけでも大変だな」とも思います。
なので、疲れたり悩むことは当たり前として、それに対してネガティブな感情を持たなくていいようになると良いなと思うここ最近です。
というわけで、今週も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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