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文化人類学がおもしろい

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わたくしコミュニケーションを専門とする博士(学術)の筆者が”複数の他者のあいだのコミュニケーションを記述すること”という切り口から文化人類学の文献を読んで行きます。 わたしは文…
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2021年7月の記事一覧

「ある」の堅固さをふやかす食べ物の神様 -中沢新一著「哲学の後戸」を読む

中公文庫の一冊、中沢新一氏の『ミクロコスモスI 夜の知恵』。その中に「哲学の後戸」という論考が収められている。 なお中沢新一氏のミクロコスモスにはもう一冊ある。『ミクロコスモスII 耳のための小さな革命』である。 どちらもじっくりよみたい本である。 ◇ さて、「哲学の後戸」の冒頭はといえば、井筒俊彦氏から送られた手紙を中沢氏が読み返す話から始まる。 そこには「抜け出していく文体」とある。 言葉から言葉によって抜け出そうとする言葉。 言葉にはなりようもない事なのだ