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文化人類学がおもしろい

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わたくしコミュニケーションを専門とする博士(学術)の筆者が”複数の他者のあいだのコミュニケーションを記述すること”という切り口から文化人類学の文献を読んで行きます。 わたしは文…
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2020年1月の記事一覧

自在な「習合」の創造性と生命としての文化−読書メモ:安藤礼二『列島祝祭論』

安藤礼二氏の『列島祝祭論』がおもしろい。 陰と陽、生と死、死と再生、静と動、天と地、海と山、といった対立関係。 そういった対立関係にある両極のあいだで繰り広げられる、両極をひとつに結び合わせる作用や、片方の極を他方の極へと転換する作用。 その作用を、移動、移行、変身といった身体の動きによって、身を持って演じること。 密教、天台、能などへ至る日本列島の「祝祭」の儀礼の中には、そうした対立関係にある両極を媒介するための転換作用を演じる、という明確に意識された動機があるとい