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読書に集中できない人に…「本をガシガシ読んでいく方法」

『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』という本が
ベストセラーになることからも分かる通り、
本当は本が読みたいのにいまいち集中できずに悩んでいる、
という人は多いのだろうと思います。

そこで今回は、私がガシガシ読書をするために
日頃実践している方法を3つ紹介します。
必要なものは、スマホ、ノート、ペンだけです。

①スマホのストップウォッチで読書のスピードを記録する

本を読み始めたら、スマホのストップウォッチアプリを使って
10ページ進むごとにラップタイムを取っていきます。

私はiPhoneにデフォルトで入っている時計アプリを使っています。
10ページ、20ページと読むごとに「ラップ」ボタンをタップして
時間を記録していきます。

一度試してもらうと実感してもらえると思いますが、
10ページ読んだらタップ、10ページ読んだらタップを繰り返しているうちに
気がついたら100ページくらいサラッと読めてしまいます。

その理由は自分でもよくわからないのですが、
おそらく「一冊読破」という大きな目標が
「10ページ読む」という小さな目標に分割されたために
集中しやすくなっているからではないかと思います。

Kindleなどの電子書籍の場合、設定をいじってページ数を表示させるか、
5%ごとにラップを取るなどして対応します。

注意点

ここで気をつけてほしいのは、ラップタイムを取る目的は
読書スピードを上げるためではないということです。
記録を更新しようとして無理に速度を上げた結果、
内容が頭に入らなくなれば読書の意味がなくなってしまいます。

ラップタイムを取る一番の目的は、
「一冊読み終えるまでにどれくらいの時間がかかるか」を
把握することです。

仮に30ページを読むのに10分かかったなら、
あなたの読書スピードは時速180ページです。

読んでいる本が600ページの場合、
3時間20分で読み終えられる計算になります。

1日30分ずつ読むとしたら1週間、
休日の午後を費やせば一気に読み切れる分量です。

兵隊の訓練において、終了時刻を伝えられている隊員よりも
伝えられていない隊員の方が先にバテてしまうといいます。

読書も同じです。
600ページというと、かなり厚い本に感じられますが
どれくらいで読み終えられるかがわかると
少し気が楽になるのではないでしょうか。

また、読書スピードを記録するようになると
5分、10分といった細切れの時間でも
意外と本を読み進められることに気づきます。

本を読む時間なんてない、と考えがちな多忙な人も
短い読書を積み重ねれば、読みたい本を読み終えることが
きっとできるはずです。

繰り返しますが、ラップタイムを取るのは
読書のスピードを上げていくためではありません。

時速30ページでも50ページでも気にせず、
むしろじっくりと味わえているのだと思いながら
それでも歩みを止めずに読み続けることが大事です。

②ノートに人物名をメモしていく

これは、特に小説を読むときに有効なテクニック。
読書するときは横にノートとペンを置いておき、
人の名前が出てきたら、ノートにメモするだけです。

例えば…

 田中太郎 ・・・ 小料理屋の店主
 鈴木花子 ・・・ 美容師
 田中祐也 ・・・ 太郎の長男、小学生

のような感じです。

本を読んでいて陥りがちなのが、
「この人誰だっけ?」というつまずき。

前のページに戻って確認しているうちに
なかなか該当箇所が見つからず、読む気が失せてしまった
という経験は誰しもあるかと思います。

そんなときに、メモを参照すればストレスフリーで
本を読み続けることができます。

また、自分でメモすると脳に記憶が定着しやすいのか
そもそも「この人誰だっけ?」と思うことが少なくなります。

登場人物が多い歴史小説や推理小説を読むとき、
読みかけだった本を久しぶりに読み進めるときには
メモの存在がかなり助けてくれます。

小説以外の本でも、出てきた人物の名前をメモしていくと
かなり読みやすくなるのが実感できると思います。

③読書中、頭に浮かんだことをノートの余白にメモする

読書を妨げる大敵が、無意識に頭に浮かんでくる雑念。

本を読んでいる最中に「週末の天気はどうだったっけ?」
「ネットであれ注文しておくんだった」などが気になってしまい、
スマホを触りだした結果、ついでにSNSを開いてしまって
時間を無駄にした……なんてことが起きがちです。

そこで、上のような雑念が浮かんだら、
人物名をメモするためのノートの余白に
「週末の天気調べる」「○○を注文」と書きつけます。

メモの形で吐き出すと、一度侵食された脳のメモリーが
元に戻るのか、すぐに読書を再開することができます。

メモするのは、本に関係のない雑念だけでなく、
本を読んでいて気になったことも。

「海豹、なんて読む?」
「山縣有朋、プロフィール調べる」

などメモしておいて、あとで一気に片付けるようにすれば
集中して読書を続けることができます。

以上、ガシガシ読書するために
私が実践している方法を書いてみました。

人によって効果に個人差はあるかと思いますし、
難解な哲学書などを読むときや、一文一文を精読していくときには
適さない方法ではあります。
ただ、日常的な読書、いまよりも読書量を増やしたいと考える人には
有効だと思います。
ぜひ一度試してみてください。

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