マルハラスメントを考えてみる
最新話題のマルハラスメントの件。
ふと思ったのは「テレビ」の影響。
映像のお仕事をしていると、テレビ業界ではコメントフォローテロップ(出演者のしゃべり言葉を文字に起こしたもの/リップテロップとも)には基本的に句読点をいれないと教わる。
よっぽど意図があるときは句読点を使うこともあるけど基本的には使わないと思う。
探偵ナイトスクープが一説には最初にコメントフォローテロップを入れたバラエティ番組だといわれています。確かインタビューの相手が聞き取りにくかったからでしたっけね?まさにコメントフォロー。
そして、全国放送だと「進め!電波少年」が最初のコメントフォローテロップを入れた最初の番組とされています。
ナイトスクープは1988年から、電波少年は1992年から放送開始。
20代以下を若者とした場合、電波少年が人気を博した90年代半ば以降に生まれているのだから、人が喋る言葉に対して「句読点」というイメージが湧きにくいのだと思う。
もちろんチャット文化とかの影響もあるとは思うのだけど、そもそも、そのチャットもしゃべり言葉に近いものとしてとらえたときに句読点が入るイメージがわかないのではないだろうか。
そもそも、テロップは新聞や雑誌などの見出しのように見やすさ重視で作るというのが定説で、最近だとネットニュースの見出しとかもそうだけど、句読点がないほうがパッと見たときに理解しやすい人が増えているんだろうなとあらためて感じました。読むよりも見るに近い感覚というか。
その上で、文末の句点があることで、威圧的に感じるというのがすごくわかるし、違和感のあるものは怖さを感じると思っている。
例えば、ホラーの演出で
「君、に、、会い、に、来た、、。」
のように、通常ではありえない句読点の使い方をするものがあるが、まさに違和感からくる怖さだと思う。
少し話は逸れた気もするが、若者(若者だけではないとは思うけど)が文末の句点に慣れていなくて、親しみがわかず恐怖を感じるのは「話し言葉に句点がつくイメージがわかないこと」ではあると思う。若者の年代やテレビのテロップのことを考えると自分の中ではしっくり来たのでメモ程度に書いておく。
ただ、これをハラスメントとするかどうかは全く別の話だなと思う。
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