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父の教え Vol2

父のもうひとつの信念は
「偉そうな奴や強そうにしてる奴には食ってかかれ。弱い人には迷わず手を差し伸べなさい」でした。

それができないのはただの弱虫だと。

「勉強ができなくてもいい。喧嘩が強くなくてもいい。お金多少は必要だが大金持ちにならなくてもいい。ここぞというときに、大切な人を守れる心のあったかい人間になれ。それがホントに強いってこと。そういうハートも持つってのが、かっこいいってことなんだ」
「偉そうにしてる人間、強がってる人間は、誰かの足を引っ張ることでしか自分を保てない。そういう奴は、本当は弱い人間。」
父は、そういう人をとても毛嫌いしていました。
そして
「人を見抜くときは怒ってるときをみてごらん」とよく言ったものです。
怒りは人の本性がよく現れるんだそうです。

「権力や地位、立場や外見に囚われず、その人の中身や物事の本質をよく見ること。外見だけを着飾る人間ってのは、中身で勝負できないから、自信がないからそうするものだ。中身が詰まっている人間っていうのは、目つきとオーラが違う。それが自然と滲み出てくるから、飾らなくても光って見えるんだ」これは父の上等文句です。

強さとは何なのか。
優しさとは、何なのか。
かっこいいって何なのか。

こうした価値観は、人の考え方、感じ方で変わります。
ひとつの正解がない問いに対して、自分の心で答えを持つことは大切です。

あなたにとっての             強さ、優しさ、かっこよさって、      どういう姿ですか?


私の考える「強さ」はまず、“謙虚”であること。
自分の地位や権力をひけらかすことは決してせず、
一人の生身の人間として、自分や相手の弱さを受け止め、
そして良さを見つけるのが上手な人がしなやかな強さを持っていると思う。

さらに言えば
弱さもズルさも醜さも受け入れて、
赦し、認め、愛することができる人。
お互いの凸凹を上手に補充しながら心と心で向き合える人。
そういう人は、押し付けないからむやみに怒りをぶつけることはしない。
相手を貶(おとし)めることもしない。
一緒に考えて、相手が大切にしていることに寄り添い、
自分の考えを押し付けないまでもきちんと芯を持っていて、
血の通った言葉で話す(自分の心で感じた言葉で語れる)。

そういう人は芯がありつつも柔軟で、振る舞いが凛としている。
私もそうありたい。

だから、学校でも“先生”“生徒”という垣根を越えて、
ひとりの人間(ニンゲン)として
奇跡的に紡がれた宇宙の粒子の集合体として今もっている心…
つまりは
魂と魂で響き合いたい。

そんなレベルで世界をみつめる人でありたい。

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