ただ起きて食って働いて



自分の中で調子の善し悪しを判断する基準がある。


1.音楽を聴けるかどうか
物音にも耐えられない→歌詞のないBGMやサントラなら聴ける→歌を聴ける→一緒に歌える

うつ病になる前は毎日のように家でひとりカラオケしていた。近隣住民には心の中で謝り、アイドルからバンド、アニソンまで幅広く歌っていた。最近は歌えていない。


2.動画を見られるかどうか
画面を見れない→喋らない字幕のみの動画→喋る動画

他人の笑い声が頭に響くようになった。


3.布団に入るときの体勢
うつ伏せで入る時は調子が悪い。横向きは普通。仰向けは調子がいい。倒れ込むようにうつ伏せでボスンとしたら調子悪いなと思う。


他にも睡眠や食欲などあるが、体調以外の基準はこのくらい。とくに音楽に関してはもう少し区分がある。応援ソングが苦手になった。調子がいいときには聴けるが、調子が悪いときは無理。一時期流行った優里の『ビリミオン』を聴いたときは、50億いらないから今すぐ死なせてよと思った。

些細なことだけれども、自分の状態を把握することは大事だと気がついた。病院に行く前の辛かったときは、自分が辛いと感じていることにも気づけなかった。今でも感情が薄まっている感覚があるが、基準があることで客観的に判断できる。


摺り足のような速度でも、一応は前に進めているのかもしれない。




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