桜舞散@大阪
昨日はNHKの日美で見た修復された茶器や花入をみに
藤田美術館に行きたくなった
ここも行ったことがなかった
京橋で降りて美術館に向かう途中
太閤園のレンガの建物が見えてきた
どうやら閉鎖されたらしい
小さい時 両親に連れられて
ここでのバーベキューパーティのようなものに
参加したことがあった
その時の幸せなひと時みたいなものを
思い出して何だか寂しかった
***
藤田美術館はガラス張りのモダンな建物で
どこから入るのかとか 受付なんかが
どこかよくわからなくて・・・
あれっと思いながら見渡し人の列を見つけ
そこに並びキャッシュレスでお会計して中へ・・・
中は真っ暗
美術館のご挨拶の後
”夏”の文字が入った掛け軸があって
去夏帖(きょかじょう)
4月は旧暦で夏 だからこれでいいのだろうけど
今やっと冬が終わって立春を味わったところみたいな
気分が抜けず 体感的に何だかしっくりこない
キャッシュレス決済と共に館内の暗さに
年配の方たちは戸惑っているようだった
作品に光が反射して見えにくくなることを
配慮しているらしいけど
それにしても暗い 神秘的ではあるけれど
幅の狭い ガラスの板に 香合が
挟まったような省スペースな感じの展示
前からも後ろからも見える
展示物を見て外に出ると
ぱあっと明るく
借景の窓が何とも可愛らしい
そんな室内と室外のギャップが面白く
古い蔵の展示も古さを感じさせず
むしろ小洒落た感じだった
あとは公園をぐるっと回り
何ともうららかな春をここでも満喫し
喫茶でお団子と抹茶で一服することにした
喫茶では有本さんという作家さんのお茶碗を出してくださり
スタッフの方がお茶碗に釜のお湯を入れて
十分に温めてくださっている間に
そのお茶碗のお話や美術館の展示物等のお話を少しした後
お茶を自分で点てて頂いた
お茶を飲み美術館を後にし
川沿いを歩いていると大阪城が見えてきた
やっぱり大阪城はシュッとしている
周りはビルに囲まれていて
そこにポッカリお城のお堀があって
桜が咲いてて 空には飛行機
会社に通っていた頃は
もっぱら森ノ宮の方からだったけれど
いつもとは違う京橋口から入る
面白いな 不思議な感じ 懐かしい
過去7年ほどこの辺で過ごしていたこと
思い出しながら歩く(前の前の前の職場)
お城に登る手前に
山里丸跡に秀頼と淀君の自刃されたと言う碑があり
何だか悲しい気持ちになる
大阪城を見上げ 天守閣には入らず
桜吹雪の舞う大阪城を後にした
お腹が減ったのでキューズモールに立ち寄るも
何だか気が乗らず そのまま出て
また上本町まで歩きたくなり歩き出す
そちらの方へと向かう途中
聖マリア大聖堂玉造教会の説明書きに目が止まった
”散りぬべき 時しりてこそ 世の中の
花も花なれ 人も人なれ 細川ガラシヤ”
何だか 胸にぐっときてしまい 教会の前の
高山右近やガラシャさんの像を見上げてると
地元の方が声をかけてくださり
教会の中を見ていくことにした
そこでガラシャさんの生涯や
高山右近さんの生涯についてお話を聞かせて頂いた
その後一人でゆっくりと教会を見て周り
高山右近の生涯を描いた絵画が何枚も飾ってあり
その中に利休さんと高弟七哲という絵があった
何だかあれっ思った
家に戻り 気になる絵をもとに
調べ物をするうちに
利休の死 信長の死 秀吉の存在
これら対する自分の中のモヤモヤしたもの
その尻尾のような何かを得たような思いがした
キリスト教と仏教 和敬と戦さ 茶事と政治
とにかくこの日の歩数18,905歩
足の親指の爪が痛くなった
お疲れ様
そして やはり利休さん
この人に導かれてる気がする