比江島重孝と藤澤衛彦
比江島重孝が単行本に
昔話を提供した初出はこの本の可能性がある。
児童文学者協会 編, 池田仙三郎 等絵『日本むかしばなし宝玉集 上』
宝文館、昭和30年(1955)
下記の作品が収録されており、作品末に再話者が記されている。
もくじ
ももたろう/9
おしょうさんと小ぞう/22
ムジナとおにへいた/29
かちかち山/35
テビツのふち/42
ウシになった男/45
きんたろう/50
もんじょう長者/55
天人っ子のころも/62
ふえふきむこさん/71
こぶとりじいさん/78
イヌのみや/86
ウグイスひめ/96
ネズミのすもう/101
おなかでうたう鳥/106
花さかじじい/111
千ごく村/119
一すんぼうし/125
ひめじじょう/138
かぐやひめ/145
六さん鳥/153
したきりスズメ/160
はちかつぎひめ/166
ごんべえの空のたび/174
いなばの白ウサギ/178
ウグイスのほけきょう/185
サルとカニ/193
いがグリのあめ/200
きんのニワトリ/208
ツルのおんがえし/216
うらしまたろう/227
ふるやのもり/237
ものいうカメ/242
おしょうさんとカッパ/246
ネコとネズミ/254
カメのおつかい/258
テングのこしかけマツ/263
オキクルミと日の女神/268
あとがき/275
この作品のなかの「おしょうさんとカッパ」が比江島重孝の再話した作品である。
この本の巻末の解説を藤澤衛彦を書いていることに気付いたので備忘録的に記しておく。
伝説研究家としての側面しか把握していなかったが、童話など児童文学の分野でも活躍していた。
1922年、日本童話学会を創設。1926年童話作家協会、日本風俗史研究会を設立。
1932年より明治大学に新設された専門部文科で教授に就き、風俗史・伝説学などを講じた。
1946年社会科、新聞科専任となり、1958年定年退職。
また1946年日本児童文学者協会創立に参画し、57~61年会長。