前回、「千人針」についての検索結果を紹介したが、最近、goolgeのBARDが利用できることになり、以前から使用していたBingチャットと、chatGPTの三つで、同じ項目を検索してみることにした。
キーワードは、「コーカサスの白墨の輪」。ブレヒトの有名な戯曲で一つで、学生時代に英語劇の演出をすることになり、当初この作品の予定だったが、登場人物を増やす必要があり、「セチュアンの善人」を上演することになった。そうした思い出の作品だが、予想外に通常の検索エンジンではなかなかよいあらすじが見つからなかったことが頭の隅にあった。
宮崎県宮崎市佐土原町の郷土玩具、佐土原人形のなかに饅頭喰い人形がある。宮崎市がまんじゅう購入日本一というニュースに沸き立つとともになぜ宮崎市がまんじゅうという疑問符が県民の頭に浮かんでいる。そんななか多くの宮崎市民に思いつくのが、前述の饅頭喰い人形である。
饅頭喰い人形については、父と母どちらが好きか問う両親に饅頭を二つに割って、どちらが好きか問うようなものだと諭すエピソードである。
この話を大学卒業後に宮崎市に暮らすようなってから知り、まさに逆「コーカサスの白墨の輪」だと思ったことを思い出した。このことを説明するために「コーカサスの白墨の輪」のあらすじをことある毎に調べていたが、その度にうまいあらすじを見つけられずにいた。
前置きが長くなったが、そういう次第で、「コーカサスの白墨の輪」についてそれぞれのAIに聞いてみた。
まずは、最も新しいgoogleのBARDに聞いてみた。
ちょっと控えめだったので、質問を変えてみる。
どちらも出典の明示は全くない。おおよそ記憶と違わない。
続いてBingチャットに聞いてみた。
Q:コーカサスの白墨の輪という物語の詳しいあらすじを教えてください。ラストのシーンも部分も含めてください
A:申し訳ありませんが、私は「コーカサスの白墨の輪」という物語の詳しいあらすじやラストのシーンについての具体的な情報を見つけることができませんでした。ただし、「コーカサスの白墨の輪」は、ドイツの劇作家ベルトルト・ブレヒトによって1944年に創作された戯曲であり、主人公はある領主の邸宅で女中として働くグルシェです1。
なんと、こちらからは回答を拒否された。ただし、出典を4つ明示している。
東京演劇集団風 – コーカサスの白墨の輪 (kaze-net.org)
ベルトルト・ブレヒト - Wikipedia
コーカサスの白墨の輪 - 徒然日誌 (goo.ne.jp)
こちらには文中にあらすじがあるが、こうした文中のあらすじの抽出がむずかしいらしい。さて、最後は期待のchatGPTである。
なんと予想の斜め上を行く回答であった。既にある話を探すことなく、創作に行くんですね。ちょっとあまく見ていました。