ぼくたちは、 素晴らしい過去に なれるだろうか。 ずっとずっと、水と生きる サントリー はじめてYouTubeの広告でCMを見かけたとき、藤子・F・不二雄っぽいタッチの絵と、いろんな子どものホームビデオと、はっきりとやさしいナレーションと、軽快なBGMとに惹かれて、スキップせずに見入っしまった。 最後のキャッチコピーに続いて、サントリーのタグラインを『ずっとずっと、水と生きる』としているところに、グッと来た。 素晴らしい過去になりたいし、大切な人の素晴らしい未来を
今日、明治神宮に行った。東京に4年近く住んでいながら行ったことがなかったので、ふと思い立って行った。想像以上に大きくて、長い参道。生い茂る木々。なんで今まで来なかったのかと思うくらい、自然を浴びて癒されていた。 境内を歩いている時に、気になる、というか目に入ったあることがあった。参道は巨大な鳥居の両端から伸びる舗装された道と、その間の広い砂利道とでできていた。参道の真ん中は神様が歩く道、というような話は詳しくなくてもなんとなく頭にあった、でも、舗装された道の方が歩きやすいし
いろいろ奪うと、大人ができる。 東芝EMI|前田知巳|1995 歳を取るにつれて、増えていくことは多い。年齢、身長と体重(二十歳くらいまでだけど)、それに知識と経験、などなど。 それじゃあ、減っていくことはなんなんだろう。上に挙げたものは、健康に生きていればあまり減るものではないと思う。 失うものはあるかもしれない。純粋さ、好奇心がそれにあたるだろう。知識や経験が増えていくにつれて、たしかな根拠や合理性に基づいて判断していくことが増えていく。 ①擬人法 ②客体(客
キミが好きだと言うかわりに、僕はシャッターを押した。 オリンパス|福田恭夫|1980 恋愛には、あらゆる感情がつまっている。 物語が動く時には、感情が動いている。 そう考えると、物語と恋愛の親和性の高さは、多くの人が共感するだろうと思う。 ①物語性(独白) ②二人称 広告における一般的な文章表現は、広告主の代理のような、客観的なものが多いと思う。 キャッチコピー 有名 で調べてみたら実際そう感じた。 「キミが好きだと言うかわりに、僕はシャッターを押した。」 この
わけあって、安い。 無印良品|小池一子|1980 「わけ」あり。 この言葉は、ネガティブな印象を与えるときも多い。わけあり物件。あのカップルわけありかな。なんて具合に、何かしらよからぬ事情を察せられる言い回しにも用いられる。 無印良品は、(僕にとっては)ライフスタイルを総合的に提案してくれる企業というイメージ。 ものの生産プロセスを徹底して合理化すること 1980年に誕生した無印良品は、一貫して、「これがいい」ではなくて、「これでいい」と思える商品づくりをしている
誘惑に負けろ。 大塚製薬|岩田純平|2016 ダイエットと言えば、我慢、というのはもう古くさいのかもしれない。でも、僕たちの頭は依然として、楽なダイエット方法はどこにあるのかと考えている。つまり、基本的にダイエットはまだ大変なことなのだ。 いかにして魅力的な「誘惑に負ける」ことなく、ダイエットを成し遂げるか考える人にとって、これ以上ないやさしい命令形。 ①命令形 ②暗黙知 食べることがダイエットになるというコペルニクス的な商品は、シンプルな命令形と最も親和性があっ
何を読んでも、あなたが出てくる。 愛の一冊フェア 発見。 角川文庫|細川美和子 倉成英俊|2008 「月がきれいですね。」 というと、今では夏目漱石ですっかりおなじみだ。“I Love You.” をこう翻訳したといううわさだ。 そこで、この帯にちょこんと書かれているキャッチコピー。愛の一冊フェア。おそらく角川文庫の恋愛小説キャンペーンで使われたのだろう。 まさに、現代版の夏目漱石。 こんなことを言われたら絶対にドキッとしてしまう。一緒に本屋に行ったときだろうか。そ
私たちが一生を終えてこの世に残るものは 生涯をかけて集めたものではなく 生涯をかけて与えたものである。 (三浦綾子|続氷点より) かのアインシュタインも、 「人の価値とは、 その人が得たものではなく、 その人が与えたもので測られる。」 という言葉を残しているらしい。 ①対句 ②対照法(アンチテーゼ) 細かい言い回しやニュアンスはさておき、 両者で共通しているポイントは、 この2つにあると思う。 「私たちが一生を終えてこの世に残るものは 生涯をかけて与えたものである
◆表現分析 ターゲット:ラジオリスナー(岡村隆史) 訴求:ラジオの特徴・魅力 対象:ラジオを聴く体験 文法:対照法 分類:人間 ◆情報データ 広告対象:新お笑いラジオの時間 媒体:ムック表紙のキャッチコピー 制作年:2015 コピーライター:不明 資料:下記 ◆所感まとめ このキャッチコピーは、ラジオを特集したムックの表紙のものだと考えると、当時、『ナインティナインのオールナイトニッポン』から矢部さんが降板して、岡村さん一人で再スタートしたことの意味合いが大きいかもしれな
◆表現分析 ターゲット:中年男女 訴求:ブランド(商品)イメージ 対象:ターゲットの心象 文法:否定 比喩 分類:恋愛 ◆情報データ 広告対象:SUNTORY OLD(サントリー) 媒体:CM 制作年:1994年 コピーライター:小野田隆雄 資料:https://youtu.be/XmfLDpIZTY0 ◆背景分析(1994年) 流行語: ・同情するならカネをくれ ・イチロー (効果) ・すったもんだがありました ・就職氷河期 ・細川内閣、羽田内閣、村山内閣 ・松本サ
“いつのまにか密室になった教室。毎週必ず借り出される本。あるはずの文集をないと言い張る少年。そして『氷菓』という題名の文集に秘められた三十三年前の真実―。何事にも積極的には関わろうとしない“省エネ”少年・折木奉太郎は、なりゆきで入部した古典部の仲間に依頼され、日常に潜む不思議な謎を次々と解き明かしていくことに。さわやかで、ちょっぴりほろ苦い青春ミステリ、〈古典部〉シリーズ開幕! 記念碑的デビュー作‼︎” 氷菓(角川文庫)裏表紙より 推理小説の中には、いわゆる「日常の謎」と