大海明日香「どうせハッピーエンド」
付けられた値札を薪にワンデーの心臓ぱちぱち燃えるのを見てる
生命線無駄に長くて何年か分をまつげと引き換えてほしい
脱ぎ捨てた下着の形で占ってこのままでしあわせになれますか
日曜は(わたしのお腹の中にある暗く小さな)海へ行きます
ゆうれいを信じることにしています愛といっしょで目に見えないし
空なんて飛びたくない日ナプキンの羽を折るたび重くなる孤独
空腹はさみしいに似てるからきらい着れない服ずっと捨てられない
不器用なわたしが焼いた裏表のわからないホットケーキだけがやさしい
星なんてドラッグストアで買えるからひとりの夜も別に明るい
つまらない映画のふりで歩く海どうせわたしはハッピーエンド