謎の体調不良の原因が小麦粉だった。
ここ数年、謎の腹痛に苦しんでいた。
ある日、小麦アレルギーだったことがわかった。
体質的にグルテンが合わない「グルテン不耐症」でもあった。
謎の腹痛。
お腹を下すとか、激痛がするとかではない。
とにかくずっと、お腹がジワジワ痛かった。
内臓が腫れている感覚があった。しょっちゅうお腹が張っていた。
酷いときは痛みで身体が重く、起き上がることもできないほどだった。
お腹が痛すぎて、猛烈な眠気が襲ってくることもあった。
お腹の痛みは下半身に広がり、動くと背中や腰に響く。
常に微熱があり倦怠感がひどかった。
何度も病院で検査をした。
胃カメラも飲んだし、CTもした。
それでも原因はわからなかった。
原因不明の腹痛は、ストレスのせいにされた。
精神科では適応障害と診断されて、何度か休職した。
そのうち、腹痛で病院に行くのをやめた。
もう2~3年は放置していた。
でも何年も腹痛と付き合っていると、「あ、お腹痛くなるかも」がわかるようになってきた。
お腹が張る予感は、精度が高くなっていた。
まず、ランチでラーメンやパスタを食べたとき。
食後の眠気が半端ないことに気付いた。
おやつのクッキーや焼き菓子を食べたとき。
すぐに内臓が腫れていくのを感じていた。
なんとなく、小麦粉かな?と感じていた。
でも、アレルギーと言われたところでどうしようもないしな、という気持ちだった。
去年だった。
体調不良が酷すぎて久しぶりに病院に行ったついでに、小麦にアレルギーがあるかを聞いてみた。何度も腹痛の相談をしていた、かかりつけ医だ。
まずは検査を、と行った血液検査で小麦アレルギーが発覚した。
私が腹痛で苦しんでいたことを知っている医者は、数値の割に症状が酷いのが気になると専門医をすすめてくれた。
アレルギー科で診断した結果、小麦粉のアレルギーよりもグルテンに対する反応が大きいことがわかった。
1ヶ月、意識して小麦を摂らない生活をすることになった。
1週間で腹痛がおさまった。
半月でお腹の張りがなくなった。
1ヶ月後、微熱がなくなっていた。
小麦粉のない生活は不便だ。
意識したことなかったが、小麦粉を使っていない食べ物って思ったより少ない。
スーパーの惣菜コーナーで食べられるものがなくなった。
大好きだった近所のパン屋さんも、もう行っていない。
それでも、自炊中心の生活は確かに不便だけど楽しい。
少ないけど、世の中にはグルテンフリーな食材が準備されている。
不便を楽しみながら、自分の身体が健康になっていくのを感じている。
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