吉野家事件、僕はこういうことだと思う、とFacebook投稿したの、保存用。

6時間前 ·プライバシー設定: 公開

吉野家事件、真相はこうだと思う。いきなり『不買運動』とFacebook投稿した電通先輩がいたので、ちょいと待ってとコメントを書いたのを転載します。

問題発言の役員は「P&G出身のいわゆる「PGマフィア」ですね。記事からみなさんが感じている「日本の老害」的な人ではなく、PGシンガポールでバイスプレジデントも経験した上で吉野家役員もしながらマーケティングコンサルもするという、今、日本で幅を利かせている傲慢なグローバリストです。こういうPGキャリアの人が日本の古い体質の大企業に突然やってきて救世主のように振る舞って業績を上げて、という例が山のように、本当に掃いて捨てるほどあります。この人は調子に乗って失敗したということでしょう。」

「おそらく牛丼一筋の、牛丼愛の強い保守的なプロパーの人たち(トップも役員も社員も)にたいし、外からやってきたPGマフィアの自信家が、意識を変えさせようとして社内でドギツイ言い方を常にしていたのを、対外的にも言ってしまったということだと思う。プロパーの人達の牛丼愛(品質、味へのこだわり)というのは疑うべくもない企業なので、批判されるべきはこのPGマフィアの傲慢な振る舞いであって、プロパーの吉野家一筋牛丼一筋の人達ではないと思う。✕✕さんの反応も、ここのコメント欄のみなさんの反応も、ちょっとピントズレていると思うのだが。」

 さて、仕事現役時代の後半戦。この「PGシンガポールでキャリアを積んで、他の企業に転職して、3年くらいで実績を上げて転職というキャリアアップを繰り返し30代後半から40代で日本の超大企業のマーケティング責任者、執行役員になる」という方々、本当に、どこにいっても出てくるようになった。何人とも仕事上、お付き合いをした。確かにものすごく優秀で、それまでの日本的保守的やり方をみるみる改革して業績を上げていった。私のことを話の通じるマーケティング戦略構築のパートナーと認めてくださって仲良く仕事をした方も何人もいるし、一方、私のことを「古い体質の元凶」と認定してくれた人もいる。長年してきた仕事から追放されるという体験も何回かした。

 すき家、松屋と比較して吉野家は「牛丼そのものへの味と品質へのこだわりが強いがメニューバリエーションが少なくオペレーションや店舗内イメージも構造も保守的」なので、マーケティング屋としては大ナタを振るいたくなる企業なのだと思う。PGマフィアのみなさんというのは、仕事はすごく優秀だが、業績を上げるためにはその企業の古くからの伝統、こだわりを壊すことに躊躇がない人達ではある。

 こういう事情だとして、不祥事があったからといって「そもそも吉野家は」とか「不味いから」とか言うのは、ちょいと筋が違うと思う。「旧態依然とした古いプロパーの人」の発言ではない。(彼らは味品質とともにお客様を何より大切にする人達である)。外から来たPGマフィアの「短期的に業績を上げるためなら何でもする」人の発言である。

 僕は芝浦で独り暮らしをしていた学生時代、貧乏で、小銭、一円玉五円玉までかき集めて、芝浦工業大学隣の吉野家の朝定食を食べに行ったりしてお世話になったので、今でも吉野家のことは好きだし、今回のことはPGマフィアの被害者になった日本の老舗企業、という構図だと思っている。

そのコメント欄に書いたこと(コメントくれた人とのやりとりで、僕が書いた部分だけ。)

早稲田大学の講座で起きた問題だが、ご当人は慶応大学商学部出身のようである。早稲田の対応が速かった(守る気まるでなし)は、そのせいではと勘ぐっている。

「マフィア」っていう言い方も、なんか良くないかなあと、書いてから思案していますが。でも、本当に、仕事終盤戦は、こういう人達との戦いが多かった。全員ではないですが「2~3年で手柄を立てて、すぐ転職」と考える人がいるので、まさに●●さんおっしゃる通り、そこまで何十年も積み上げてきたブランドを壊して逃げる場合があるのが、なんとも。あと、広告屋的に言うと、広告がつまらなくなります、こういう人が来ると。調査調査調査で広告をつまらなくする元凶です。


39分前
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 僕はもう、マーケティングがどうこうという世界からは足を洗ったので。その世界の問題は、現役の人に任せてこれ以上は発言しない。

 今回のことは、むしろ、ウクライナの戦争への感情的反応と関連づけて、どうしたものかと考えている。

「生娘シャブ漬け戦略」
という言葉のもつあまりにひどい衝撃で、どういう人物が言ったのかを飛び越して「吉野家ボイコット」みたいに反応する人が出てくる、という問題。

 吉野家は味と品質への老舗日本企業的なこだわりが強いために、メニューも少なく店舗イメージも古くさく、という課題を抱えていて、それを大胆に改革する役割でPGマフィアの外資バリバリマーケターを、役員に迎えた。そのPGマフィアが調子に乗って冒頭の発言をした。発言の中身をみればこのPGマフィアには、吉野家牛丼の味や品質へのリスペクトも、食べてくださるお客様の嗜好への尊敬もない。自社商品も顧客も見下した視線があることが、マーケターとして糞だと思う。

 吉野家の経営陣に罪があるとすれば、こういう人物を役員に迎えてやりたい放題させたことだ。今回の問題が起きるまでは「すき家、松屋に対抗するには、プライドが傷つくが、この人を信じて、古い体質を変えていこう」みたいに、プロパーの人達も思っていたのかもしれない。真面目な企業だけに。

 吉野家は、バイトであっても、盛付けにこだわり、伝統の味に誇りを持って、社員からバイトさんから、そういう人達全員のこれまでの努力を積み重ねてきたのに。この役員は「生娘シャブ漬け」の一言で全部、一瞬で破壊したよな。

 ここで「吉野家不買運動。ボイコット」みたいなことをすると、味と品質にこだわって、あの価格で美味しいものを提供しようと努力を続けてきたバイトさんから社員さんまで、みんながかわいそうなことになる。

 だいたい、狂牛病のときだっけ、吉野家の味向けの米国産輸入牛肉が確保できなくなったとき、牛丼の販売中止したくらい、味、品質へのこだわりが強い企業なのは、みんな知っていたはずなのに。

 ウクライナでの戦争、例えばブチャの一般人虐殺。それ以前にも、産院の爆撃とか、子供たちが避難している劇場爆撃とか、感情的に反応せざるを得ないニュースが日々伝えられるために、「誰を敵と考えたらいいか」についての判断がブレブレになって、日本国内のロシア料理店に嫌がらせをしたり、恵比寿駅のロシア語案内にクレームを、いれたりする「インプット情報への間違ったアウトプットになる」人が出てきてしまう。

 あまりに刺激の強い、感情的に受け入れがたい情報「生娘シャブ漬け」とか「一般人虐殺」とかが入力されると、正しいアウトプットが出てこなくなっちゃう人が一定数いる。

「これは、感情的に短絡間な間違った反応する人が出やすいニュースだな」というのは、報道の人は分かると思うんだよな。そういう場合に、間違った反応の被害者が出る前に、報道は一言コメントすべきだと思うよな。

 話がちょいと、ずれるけれど、「ウクライナへの千羽鶴」も。戦争が起きたとき、大地震が起きたとき、「千羽鶴はやめておけ」と、できるだけ早めに報道が言うの大事だと思うよな。千羽鶴折る暇あったら、ワールドニュースを何ヵ国分、見ろ。と思うがな。

続き、補足を書きました。以下から飛びます。


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