コロナ対策・課題構造の全体像。四月の初めに作ったけれど、うまく画像を貼れずに失敗していたので、再度、貼っておきます。
大きく分けて「ウイルス・病気との戦い」と「社会・経済活動」をどうするか、を左右に置く。
ウイルスとの戦いでも、階層の違う課題があって
感染拡大をどう抑えるか(国家国政から地方行政)
検疫体制
検査体制
広報戦略による国民行動コントロール
患者の命をどう救うか(医療・病院行政)
医療人材確保
病院確保 新設・役割分担など
病床確保 病院種類ごと、病院内
医療資材確保 生産・流通・ロジスティクス
軽症者・治療後隔離者かせどう医療資源を守るか
隔離施設確保 ホテル・選手村その他
遠隔医療など
病気(ウイルス)そのものをどう制圧するか
ワクチン開発
治療法・治療薬 開発・発見
国内外の最新知見情報知悪と周知
と、上からマクロからミクロへと視点・範囲が変わる。
右側には、社会経済の課題を
左右に世界→日本→企業→個人とスケールがマクロからミクロになり
上下に関係する主体とその間において「誰が、誰に対して、どのような施策を提供するか」を整理する。
「国から大企業支援」の話をしているのか。「国から、事業者経由での、個人支援」の話をしているのか「国から個人への直接支援」の話をしているのか、それぞれ、はっきり分けて考える。そのうえで、漏れる人、漏れる主体がいないように目を配る。大企業にだって、海外からの技能研修性にだって、それぞれ支援が必要な状況なのである。
これらは全体、相関しあっていて、全部の関係を頭に入れながら、その都度、テーマになっているところについて、腰を据えた議論をしないといけない。
メディアでよく出てくるウスラバカ・コメンテーターのありがち発言は、右側について論じている場で「それどころじゃない、命の問題です」とか言って、いきなり左側の問題を持ち出したり、左下、医学的ミクロの問題を論じているときに、「病気じゃなくても、お金が無くても人は死ぬんですよ」と右側を論じていないと非難しだす。バカである。
全体が関係しあっている構図を、全員が頭に入れながら、そのとき議論すべきテーマについて、その領域におけるいくつかのプランを議論する。
あるいは「全体の相関」について議論する、と設定したならば、細部に踏み込まず、全体像の中の優先順位、構造について、議論する。
全体相関を、時間フェイズで切って、韓国など成功したと言われている国の戦略Aと、日本の戦略Bを比較する図を作ってみた。
やっと昨日あたりから、メディアの議論が「経済社会をいったん止める勇気を持った諸外国」と「経済をできるだけ止めないで、ウイルスを止め損ねた日本」という比較に話が進んだ。遅い。はじめからちゃんと整理して議論しろ、バカ・と思う。
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