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2024年6月~7月 ラグビー、新生エディジャパンの初陣、イングランド、マオリオールブラックス2戦、ジョージア、イタリア5戦終了、1勝4敗。全体を振り返って。Facebook投稿から転載。

ラグビー、新生エディジャパンの初陣、イングランド、マオリオールブラックス2戦、ジョージア、イタリア5戦終了、1勝4敗。

 という結果だけでああだこうだいう人がたくさん出てくると思うので、5戦すべての先発、何分で誰と交替したか、何分にトライを取ったか取られたか、何分にPGを取ったか取られたか、つまり、誰が出ている時間に戦えて、誰が出ている時間に戦えなかったかを概括するための資料を整理した。より細かくは、本当はどのメンバーでのスクラムでの勝ち負けとか、いろいろ検討すべき点はあるが、とりあえずこれだけまとめた。(冒頭画像)

この表を見ながら五戦を振り返ってみる。

①大幅な若返りを図った。ほぼ固定で使われた2番原田、15番矢崎、9番斎藤を軸に、一列目竹内⇒為房、茂原⇒岡部を軸にした。ウィングもナイカブラのパートナーとして根塚の可能性を探った。ここで名前を挙げた選手は今回貴重な経験を積み、今後もエディジャパンに起用され続けそうである。(矢崎のパフォーマンスには未熟な点も多々見られたが、この期間での伸びを見ても、しばらくは伸びしろ期待で器用されるものと思われる。)

②マオリオールブラックスの2戦ジャパンXVを、その中でもさらに特に若手起用の機会とし、ロック桑野小瀧、三列目下川、山本凱と、フォワードをほぼ日本人で組むという挑戦をした。外国人フォワードでも3列目コストリーがどの程度通用するか試され、佐藤、コストリーとも成果を上げ自信につながった。

③一方、イングランド、ジョージア、イタリア戦ではフォワード列目はアマナキ、マキシ、タタフ、など外国人中心、実績のある起用法であった。が、欠点を露呈した部分が多く、果たしてマオリ戦の日本人中心布陣よりもこちらのほうが本当にいいのか、見ていて疑問が残った。山本凱を後半テストでも見たかった。

④不動のスタメン、ジェイミージャパンからの継続起用は、スタメンではリーチマイケル、ワーナーディアンズ、センターのディアンライリーと長田くらいである。あとナイカブラと。

④10番(他ポジション併用も含め)松田と山沢と李の見極めをしようとし、高本、立川まで含めて、多様な起用を試みた。松田のゲーム中キックからピンチを招く悪癖は今回も多発し、しかしまた山沢も李も、良かった試合とダメだった試合の差が大きく、誰が圧倒的に良かったとは言い難い結果となった。10番は相変わらず悩みの種である。

⑤スクラムハーフは(イタリ出場停止であったが)斎藤を軸にして、藤原と小山のどちらが二番手として妥当かを見極めようとした。ゲームの流れにポジティブな変化をもたらしたのは明らかに藤原であった。小山と藤原の比較ではこの夏のひとまずの結論としては藤原に軍配が上がったと言える。

⑥チームの軸、フッカー2番は原田を軸に考えていることは明らかだが、その控えとして日本代表テスト3戦では坂手を、XVマオリ戦二戦では佐藤健次を起用した。果たして坂手を使い続けるのが良いのか、佐藤健次の優先順位を上げるべきか、判断の難しい結果に見えた。前回ワールドカップを観察しても坂手フッカーのときのスクラムがイングランドやアルゼンチン相手では劣勢と考えて、ベテラン堀江先発にせざるを得なかった。(坂手に交代した後半、スクラムでやられたのは明らかだった。)

今回の原田2番の新スクラムはイングランド、マオリ、ジョージアともそこそこ戦えており、その控えは佐藤健次の成長と、坂手実力を比較しながら観察検討していくことになると思われる。

個人的には好みもあり色々言いたいこともあるが、これだけ大胆な若返りをするというのはエディさんでなければできなかったことで、時計の針を逆に戻すことなく、若返り新しいジャパンに向けて進んでほしいと思った次第。

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