2024パリ五輪 柔道競技・観戦しながら感想分析などFacebookに投稿した長文転載。その8 男子100キロ級女子78キロ級の翌朝。柔道界の深い闇、ジュリー制度について。主審を責めるのはお門違いということについて。

柔道界の一番の闇。「ジュリー制度」「スーパーバイザー(審議員)」について。

 今回、ツイッターとかで裏事情を知らない人が、主審、特に女性主審を批判しているが、それ、なんの意味もないからな。ピント外れも甚だしい。

 会場正面メインテーブルでビデオ見ながら試合に好き放題に口を出している人の名前が全然出てこない、あれは誰がどういう権限でやっているのでしょうか?

 他の競技、サッカーでもラグビーでもビデオ判定する人、その担当の審判の名前は試合前にちゃんと表示公表される。そしてあくまで主審に最終権限がある。主審が上。サッカーで言えばビデオをオンフィールドで主審が確認して、主審が裁定を下す。

なんだけど、柔道だと表示公表されないでしょ。
柔道だとメインテーブルで試合とビデオを見ているお偉いさん1人だけ、「スーパーバイザー」、昔はジュリーと言ったから慣例としてジュリー制度と呼ばれているのだが、その人が口を出したら主審は従うしかない、そういうびっくり封建的前近代的な仕組みなんだな。

 主審よりずっと偉い、審判を指導する立場の人が1人いて、その人昔はジュリー、今はスーパーバイザーというんだけど、世界に7人しかいない偉いおっさんなわけ。(日本人も1人いる)

 その人が口を出すと、主審は言うことを絶対きかなきゃいけないの。ビデオ担当副審二人とスーパーバイザー合議制という形になったこともある、副審二人が主にビデオチェックを行うケアシステムという形に2010年代になったこともあるけれど、結局今は、紆余曲折はあったんだけど、副審はいるけれど、1人だけのスーパーバイザーという柔道審判界の重鎮お偉方が圧倒的に偉くて、その人が1人で判定に口を出して、それは会場の雰囲気とか誰が抗議にきたかとかどこの国の選手かとかいうことに左右される形で判断されて、そこは、権力勾配が異常にきつい、ワンマン社長と平社員くらい、ジュリーと他のビデオ見てる二人とあと主審の間にはあるわけだ。主審が一番した、スーパーバイザーに常に指導監督されているのだな。

 永山試合で鈴木桂治監督が、抗議に言っても
「落ちてだだろ」と笑っていたのは、間違いなくこの、スーパーバイザー、世界に7人しかいない闇のドンの1人だと思うんだよな。主審に抗議したわけじゃない。

 主審が、みんな耳につけてるインカムの指示に怯えたような表情で従うのは、そういうお偉いさんからの指示が試合中に来て、そして試合後に指導といって怒られちゃう、へますると次から審判はずされちゃう。みたいな事情なのね。

 昨日の男子100キロ級3位決定戦と決勝戦は日本人が絡まなかったからみんな何にも言わないが、ひどい判定連発で、解説の穴井さんも言葉を失うほどだった。

 あれも間違いなく「スーパーバイザーお偉方の、全く一貫性のない主審への口出し」のせいなんだな。

三位決定戦の疑惑展開

 3位決定戦。イスラエルのパルチクとスイスのアイク。パルチクが技ありで先行し、残り時間わずか。逃げ切りたいパルチクがそこまで指導なかったのに、残り30秒で逃げはじめまず消極的指導。残り12秒くらいでともえ投げかすみ返しか。とにかく逃げて寝っ転がる技出して指導2つ目。もうひとつしたら、せっかく技のポイントで勝っているのに反則負けになる。普通、こうなったらかけ逃げはしないものなんだが、イスラエルのパルチク、残り5秒で手を離して前につぶれる、背負い投げともいえないただの逃げ。これは、100%誰が見ても指導。
 なので主審、パルチクに、指導を出して、残り、5秒でスイス、アイクの勝ちを宣告。
 パルチクは納得せず手を上げて抗議にさをパルチクのコーチは手を振り上げて主審にではなく、正面メインテーブルのジュリーに抗議。
 すると、ジュリーから取り消せと指示があった模様。指導取り消し。
 残り5秒試合は続けられイスラエルのパルチクの勝ち、3位銅メダルとなった。
 これがそもそも、あり得ないほどひどかった。


決勝戦の疑惑展開、正反対の結末

 のだが、決勝戦ジョージアのスラマニゼとアゼルバイジャンのスロコティエフが、まったく同じ展開になった。ジョージアのスラマニゼが技ありで先行して、残り15秒でともえ投げかけ逃げで指導2。もうひとつ、もらうと反則負けで、逆転。普通、もうやらないのだが。おばかさんなのか。残り8秒でまた手をすぐ離してのともえ投げ。誰かどう見ても100%かけ逃げ。

 主審はビデオチェックを要請。(さっきは見なかったのだが)そして、指導の判定。

 こっちは指導3で大逆転。アゼルバイジャンのスロコティエフの大逆転優勝。これはスーパーバイザーはそのまは認めた。

 三位決定戦と決勝戦、試合内容は全く同じ展開。かけ逃げ明らかなのは柔道家なら、審判ならどちらも疑いなし。しかし、最低は正反対。ひとつは指導取り消し、ひとつはそのまんま指導で反則勝ち、大逆転。

不可解きわまりなし。

 これも、ビデオチェックしている副審のせいではなく、(副審のビデオチェックを、主審が、要請するのは、ケアシステムというが、そのせいではなく)、それより偉い謎の権力、ジュリー、スーパーバイザーの気まぐれ権力振り回しのせいなのである。この試合で、口を出したスーパーバイザーが誰なのか、関係者は分かっているはずなんだけどな。




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