相対評価と絶対評価
始めに
世の中には相対評価による試験と絶対評価による試験がある。相対評価による試験は周りの結果に左右されるが、絶対評価による試験は周りの結果に左右されない。以下にその例を挙げる。
相対評価による試験の場合
パターン1
自分 80点 不合格
競争相手1 90点 合格
競争相手2 85点 合格
合格者上位2名まで
パターン2
自分 70点 合格
競争相手1 90点 合格
競争相手2 60点 不合格
合格者上位2名まで
パターン2のほうがパターン1より自分の点数が低いにも関わらず競争相手2の点数が低いので合格している。このように他との比較で成り立っているさまのことを相対的という。
メリット : 合格人数を絞れる。今回の例だと合格人数は2人で固定されている。
デメリット : 受験者全体の出来が悪いと一定の基準を満たしていない人が運よく合格することがある。今回の例で言うと出題者が最低でも80点は取れてほしいと思っていたとしても、競争相手2の点数があまりにも酷いので自分は61点でも合格することができてしまう。
絶対評価による試験の場合
パターン1
自分 80点 合格
競争相手1 90点 合格
競争相手2 85点 合格
合格点:80点
パターン2
自分 70点 不合格
競争相手1 90点 合格
競争相手2 60点 不合格
合格点:80点
絶対評価による試験では競争相手の点数が何点であっても合格点さえ上回っていれば必ず合格する。逆に下回っていれば周りの点数は関係なく不合格になる。このように他のものに制限されず単体で成り立っているさまのことを絶対的という。
メリット : 一定の基準を満たしていない人を落とせる。出題者は今回のテストで、80点以上取れていない人が合格するのを防ぐことができた。
デメリット : 合格人数が安定しない。特に学校の受験は定員が決まっているので、絶対評価による試験だけで合否を決めることはできない。
まとめ
絶対評価と相対評価にはそれぞれメリットとデメリットが存在する。そのため難易度の高い試験では絶対評価による試験で足切りをして、相対評価による試験で競争させるものが多い。国立大学の受験は共通テストで足切りして、2次試験で競争させている。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?