『ディスクガイド』ガイド
皆さん、ディスクガイド読んでいますか。
なんでも聴けるサブスクが主流の時代において、音楽の選択肢は無限大です。
そのため、良い音楽に出会うための地図となるディスクガイドへの注目度は年々増しており、紹介すべきタイミングは今だ!ということでこの記事を書かせていただきました。
今回はおすすめしたい5冊のディスクガイドを紹介していきます。
『HIP HOP definitive 1974-2017』(2017)
こちらのディスクガイドは1974-2017のHip-Hopアルバムを地域、サブジャンルに分けて紹介しています。
当時、Hip-Hipについての知識はあまり無かった自分も、この本のおかげでNY、LA、Memphis、Houstonなど地域性を意識しながら幅広く知識を付けることができました。巻頭にアメリカ地図が載っている点も助かります。
この本が気に入った方はG-rapの紹介に特化した、同著者による『ギャングスタ・ラップ ディスクガイド』(2020)も手にとってみてください。
オススメ選盤
Three 6 Mafia『Chpter 2: World Dominatron』(1997)
本書ではThree 6 Mafiaのアルバムは3枚紹介されており、Hip-Hipの歴史を語る上では欠かせない存在ということがよくわかります。
このアルバムには代表曲「Tear Da Club Up '97」も収録されています。
『Juicy REMIX 1980-2011』(2011)
こちらのディスクガイドは1980-2011のR&B、Hip-Hop、POPなど幅広いジャンルを扱っており、DJでの選曲も意識された紹介がされています。
アルバムから抜粋した曲単位での紹介があり、「踊れる」「泣ける」「エッチができる」という3つの観点での用途別アイコンが記載されています。ぜひこの本を手に取ってそれぞれのシュチュエーションごとに活用してみてください...!
オススメ選盤
Patrice Rushen『Straight from the Heart』(1982)
80s Soulの名盤。サンプリングソースとしても有名な「Remind Me」や、「Foget Me Nots」のように心地よくノレる楽曲も収録されているため何回も聴きたくなるアルバムです。
Katy Perry『Teenage Dream』
「California Girls」などのメガヒット曲が5つも収録されたこのアルバム。本書では上記の80s Soul名盤から2010s Popのアルバムも掲載されており、バラエティに富んでます。
『ベース・ミュージック ディスクガイド』(2014)
こちらのディスクガイドは主にクラブミュージックを扱っていますが、掲載されているジャンルがかなり幅広く、NEW ORLEANS BOUNCE、BALTIMORE CLUB MUSIC/JERSEY CLUB などHip-Hop寄りなクラブミュージックもしっかり網羅されています。
MIAMI BASS/ATLANTA BASSはディスクガイドの記載はありませんが、コラムとして歴史の解説があり勉強になります。今のメインストリームにも影響を与えているクラブミュージックを学ぶには最適な一冊です。
Dubstepの紹介に特化した『ダブステップ・ディスクガイド』(2013)もおすすめです。(UK Garage/2step、D&Bの紹介もある)
オススメ選盤
DJ Tameil『It's Me Bitches』(2010)
BALTIMORE CLUB MUSIC/JERSEY CLUBのページに紹介されているこのEPはボルティモアクラブからジャージクラブへの変化が良くわかる一枚です。収録曲の「Gypsy Theme」はCrystal Watersの「Gypsy Woman (She's Homeless)」からビートをサンプリングしています。
『ザ・ゴールデン80's~80年代ポップ・ディスク・ガイド』(2003)
こちらのディスクガイドは80s ポップを理解するために最適な一冊です。アーティストごとにいくつか代表作を紹介していく形式で、主要なアーティストはしっかりと押さえています。(Weird Al Yankovicの紹介もある!)
コラムも読み応えがあり、「花火のように80'sを彩った愛しの一発屋たち」は80sのイロモノ一発屋に対しての熱い思いが感じられるので個人的にお気に入りです。
オススメ選盤
Huey Lewis & The News『Sports』(1983)
「The Power of Love」で有名なHuey Lewis & The Newsの3rdアルバム。80sポップスの楽しい感覚が詰まっており、おすすめ楽曲は晴れたお昼のドライブにもピッタリな「If This Is It」です。
『死ぬまでに聴きたいアルバム1001枚』(2008)
こちらのディスクガイドはジャンルを問わず1001枚の名盤を紹介しています。
1001枚もあるので辞書のような厚さになっており、枕としても活用できます。
とにかく名盤を聴きたいという方に最適な一冊です。(若干UK寄りな選盤)
1001シリーズは定期的にアップデートされており2021年版が出ているが、翻訳版は2008年版で止まっているため、最新版も翻訳されることを願っております。(死ぬまでに観たい映画1001本は第5版まで出ている...!)
オススメ選盤
King Crimson『In The Court Of The Crimson King』(1969)
オールタイムベスト系の記事では必ず挙げられるプログレ名盤の一つ、「キングクリムゾンの宮殿」。本書では有名な名盤は一通り抑えられています。
Dr. Octagon『Dr. Octagonecologyst』(1996)
Kool Keithの別名義によるこのアルバム。
本書は1001枚も紹介しているのでHip-Hipのカルト名盤も網羅されています。硬派なHip-Hipが好きな方は是非。
おわりに
今回紹介したディスクガイドの中で興味をそそるディスクガイドはありましたでしょうか。
気になるディスクガイドがあれば手に取って、読んで、聴いて、ミュージックライフをより充実させて欲しいです。
また、一部のディスクガイドは絶版のため、これを機会に再販されることを願っております...!!!
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