ぽろろんぽろろん
確かお盆のあたりに回復しましたよとか書いてたように思うんですが、その後、8月の終わりごろに細かなフラッシュバックらしきものと離人感(だと思うんだけど)が発生しまして、つらい感じになっていました。
それにnoteでおすすめに出てきたカテゴリ「虐待サバイバー」にある記事をうっかりいくつか読んでしまったのが良くなかった。気分が落ち込んでしまい、しばらく何も読まないようにしていました。今は大丈夫です。
ところで、不思議なことに、気分が落ち込んだ原因の一つはエアコンの風による体の冷えだったらしく、エアコンの冷風が左半身にあたっているのを意識せずに仕事をしていたら、離人感がどんどん強くなり、体の左半分だけに悲しみを感じるというわけのわからない状況になってしまいました。体半分だけ悲しいなんて初めてです。
そうしたらパートナーの彼女が、考えてみたんだけどエアコンじゃない?と指摘してくれてわかったわけです。
そういえば、自分の場合、解離症状としては離人感が一番強くていつまでもしつこく残り続けているのですが、子どものときに離人感を感じたときには、凍るような冷たさを良く感じていました。
それに、解離のせいで自分の物理的な縮尺がよくわからなくなって、空間に対してとても小さくなっているように感じたり、逆に大きくなっているように感じたときの感覚にも似ている気がします。
エアコンによる体の冷えも解離症状も自律神経に深く関係するようですし、似た感覚の事象(体の冷え)が起きたところで解離症状が誘因されたか過去のエピソードが思い出されたかとみれば自然なように思えます。
やっぱり、「身体はトラウマを記憶する」(ベッセル・ヴァン・デア・コーク)というのは正しいんじゃないかな。実経験としてそう思う。
もちろん、最近になるまでなかった細かなフラッシュバックの連続と、久しぶりに強い離人感の根本的なきっかけは、未昇華のトラウマをたくさん抱えていたパーツ(ひなたさん)が出てきたことにあるのだと思います。
これに対しては、自分の場合、音楽に触れるのとリズムをとるのがいいようです。
例えば、街を歩いているときに離人感が出てくると歩きにくくなります。上手に脚が連携して動いてくれなかったりする。
そういうときは頭の中で「左、右、左、右」とリズムを刻むと、上手く歩けるようになります。何かに意識を集中させるといいらしく、そもそも最初から意識が集中している車の運転のときに離人感が出たことはありません(第一、運転すると、パーツの一人であるみかんが楽しくしているのもある。彼女が実在の人だったら、職業として天文学者とカースタントとを一緒にやろうとしたと思う)。
そして、前に書いたように最近楽器を習っているのですが(ピアノじゃないけどね)、楽器を演奏することが解離を抑えるための強い力を発揮するようです。音楽を聴くだけでも効果はあるのですが、楽器を弾くことは身体を自分でコントロールして動かすことでもあるので、どうやらそれがとても効果的なようです。
あと、楽器を弾くことには集中とは少し違った意識の広がりがあって、この前のレッスン中、初めて少しの間だけ自然に(まるで水が低いところに自ずから流れるように)演奏を続けられて、本当にそれは心から楽しくてとてもよかったのでした。
ところで、パーツたちは統合させる必要はないと思っていてその気もないのですが、トラウマはいずれ昇華させる必要があるのでしょう。そこは多分楽器の演奏では無理かもしれなくて、カウンセリングでなんとかならないものかと考えています。
精神科に行くという手もありますが(行くこと自体に心理的な抵抗はない)、診断されることにメリットはなさそうですし、逆に変な診断をされて困ったことになるのが心配です。解離性障害に理解のない古典的な医者も多いらしいし。
欲しいのは診断名でなくて、バラバラでない自分です。バラバラになる前の自分が戻るとはまったく思っていませんが、今よりも良くなることはできるはずです。
ということで、何かあったらまた書きます。