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ツナグ
久しぶりの読書感想文。
私の大好きな辻村深月さんのツナグ-想い人の心得-
絶対にあり得ないと思いつつも、もしかしたらこんな世界が現実にあるといいなぁと思ってしまう。
死者に会える世界。
私には幸か不幸か会いたい人はいない。
大好きな人たちはまだ存命しているし、亡くなってる祖父は記憶にないくらいまだ私が小さい頃に天国に行ってしまった。
とても心に残っている文章がある。
死者の目線に晒されることは、時として、人の行動を決める。
見たことのない神様やお天道様を信じるよりも切実に、具体的な誰かに、見ていてほしいと願う。
そんな誰かに会えていたらいいと思う。
誰かに恥じないように生きることは、憧れや夢なんかより希望になるかもしれない。
最後の想い人の心得は、1番泣けた。
電車の中で読んでいるのにも関わらず、すーっと涙が伝ってきた。
本当はあなたとずっと時を過ごしたかった。選べるならあなたの生きている世界で生きたかった。
伝えられてよかった。