アメリカがウクライナにA-10供与?
なんかSNSで一瞬A-10が話題になったみたいで、なんじゃらほいとツイッターランド等を見ていたのですが、「アメリカがウクライナにA-10を供与する」みたいな話が出てきてたみたいですね。どこのニュースが震源地なのかがちょっと分からなかったのですが、こういうことみたいですね。
『A-10攻撃機のウクライナ供与』云々、この記事を読むかんじ記者にA-10供与を尋ねられた空軍長官が「可能性としてはありますよ」と言っただけなのでは? potentially(将来的な可能性として)って言ってるし。 https://t.co/MZY907ZD0n
— たぶん大佐 (@Col_AYABE) July 22, 2022
( https://twitter.com/Col_AYABE/status/1550312045039431680 )
ただ、今のウクライナがA-10を必要としているかと言えば、「NO」でしょう。
ウクライナとしてはまず何よりもロシアに占領された地域での航空優勢を確保したいのです。航空優勢を確保できれば、バイラクタルTB2のような無人機をロシアに占領された地域に差し向けることができ、戦闘を有利に展開できます。
しかしA-10は「航空優勢が確保されたエリアで使用できる航空機」なのであって、「航空優勢を確保する能力」は持っていません。なので、今A-10をもらってもしょうがないのです。
個人的には、F-16が供与されるのではないかと思います。空対空戦闘ができるし、敵の地対空ミサイルを無力化するミッション(SEAD)もできます。
どちらにせよ、パイロットや機体を維持する整備員の訓練には相当な時間がかかるので、供与が決まったとしても、実際にウクライナの空で見られるのはずっと後でしょう。