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日記〻ここからヘルシンキまで、徒歩97日と7時間。

3日坊主でも大丈夫、3日間で区切る日記をつづける。

1月25日(土)
朝、近所の図書館で「今年も負けないん蛇(じゃ)!」と書かれた貼り紙がぐいっと視界に入ってくる。その反射で思い浮かぶ笑顔があった。
16時頃に家を出てヨガ行って小杉湯。週末なのでにぎわっていてうれしい。小杉湯のすきなところ、清潔な浴室とミルク風呂と交互浴。水風呂の後に見上げる天井。「おやすみなさい」を言えること。どんどん増えていっている。
ほかほかのまま荻窪のコメダに移動し『ヘルシンキ 生活の練習』を読む。どんどんと折り目がついていき、P189〜190は表も裏もぐっとくるページで上にも下にも折り目をつけた。あまりに知らない事が多く、ときどき背中が冷たくなる感覚。それを振り払うように新しいページをめくって、また未知との遭遇。
隣に座っていた方もずっと読書をしており、テンポよくページをめくる音がたまらなくよかった。ここからヘルシンキまで、徒歩97日と7時間。


1月26日(日)
奇奇怪怪の団地ラジオでポイちゃんゲスト回を聴きながら家具を組み立てる。ポちゃんの視点がずっと軽やかで鋭い。「見ている人」はこんなにおもしろいんだなと思ってこの魅力をもっと知りたい。
NHKオンデマンドでこれまでの『べらぼう』を一気見し、二話の平賀源内回が印象的だった。吉原の花魁に舞いを願い、女形として人気があった亡き恋人に思いを馳せる。黒く光るあの瞳、ゆるんだ口元。安田顕さんの演技がものすごい。


1月27日(月)
兄から書類が届き、封筒の面いっぱいに住所と名前が書かれてあったのでわらう。字は人を表すものだ。だから手書きはいいなと思うし、だからちょっと苦手なんだよなとも思う。
小袋さんの書籍が2月に発売される事が発表されて大興奮。noteに告知と『第一話 消息』が投稿されて読んで胸が熱くなる。すきな人が書籍を出すってこんなにもうれしく待ち遠しいものなのか。
夜、急に未完成の短歌を再考しようと思いつくも、30文字のままが一番気持ちよくって、あと一文字がずっとしっくりこない。たのしいこねこね、こねこねタイム。なんにもまとまらないまま眠くなって寝た。

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