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日記〻よそのペン先の音や、紙をめくる音がして

3日坊主でも大丈夫、3日間で区切る日記をつづける。


2月15日(土)
ふつかよい。
からだと頭が熱い。
なんとか起き上がってヨーグルトとオレンジを食べた後、床に転がったままの服を拾いつつ荒れた部屋を片付ける。お昼ご飯の後に日記をまとめてからnoteに投稿。バスに乗って荻窪にある中央図書館に初めて行った。入り口におおきいヒマラヤ杉があり、日当たりもよくって最高の読書環境。調べ物室で読書しつつノートにメモ書きを増やしていく。その隙間によそのペン先の音や、紙をめくる音がして居心地がいい。
帰り道で『ヘルシンキ 生活の練習』の感想を文字にして一区切りさせるぞ、の決意。夜も長々、長々と考える。こういう時に読書と対話が組み合わさったような時間があると深まりそう。ずっと深まり方を考えている。今年は二人読書会をたくさんやりたい。


2月16日(日)
今日こそやる。っと決意してメイン本棚の整理整頓をはじめる。ジャンルとかを何となく揃えつつ、棚にどんどん入れていき、竹内万里子さんの『沈黙とイメージ』と長田弘さんの『自分の時間へ』をこっちに向けて飾って何とか格好がついた。一番下の棚に、お父さんが描いた根っこの絵も飾って部屋の中にちいさい森ができた。と思えてうれしい。
今日も中央図書館で少しだけ読書をしてから、まつげパーマでまつげをキュピーンと上げて東中野へ移動。
初めての『十番』。「チャーシュー卵入りタンメンください」とお願いすると、「はい、わかったー」と返ってきて絶対にいいお店だと確信した。3枚のチャーシューの下にしっかり火が通った卵が隠れていて、にやりとする。太めの麺を啜って野菜の旨みたっぷりの塩味スープが沁みる。
それからポレポレ東中野へ移動して『どうすればよかったか?』を鑑賞した。何度試みようとも、ずっと平行線の会話。そこに確かにある違和感をずっとないように扱われる絶望感。記録映像を作品として世に出す事の暴力性を引き受けること。尊厳という言葉の脆さに心がぐらぐらしつつ、いつも使わない駅から遠回りして帰った。


2月17日(月)
今年は人におすすめされたものをどんどん試したい。という心持ちがずっとあって、会社の人と雑談するたびにおすすめのドラマを教えてもらった日。
「最近の日曜劇場がずっと当たってます。」
「私、NHKドラマが好きだって気づいちゃったんです。」


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