心理学、勉強始め
心理学を学ぼう、そのきっかけは「教養を深めるには哲学、心理学を学ぶと良い」と「大人の独学法」に記されていたからだ。
「大人の独学法」には、独学を通して「独自の視点」を持つことの重要性を説いている。ただの知識の詰め込みにとどまらせないためにも、この視点が重要なのだそうだ。
その視点を持つために、まず「「自分」を知ること」から始めようと思った。
心理学のなんたるかを私は全く知らない。そのため、とにかく「心理学」と名の付く本を読んでみた。
パーソナリティ障害?
本書は心理学の有名人から歴史まで総合的に網羅していた。
その中で特に気になったのが「パーソナリティ障害」についてだった。
障害、というと日常生活に支障が出ることを指す。そこまででは無いにしろ、極端な性格、というところで気になった。
境界性パーソナリティー障害や自己愛性パーソナリティ障害など、字面が恐ろしいものに心当たりが多く当てはまり、恐ろしくなった。
恐ろしくもあるが、興味もまたある。
この自己愛性パーソナリティ障害については、それを癒すための「自己心理学」というものも提唱されているらしい。
心理学は人間関係と切っては切れない?
本屋さんに行き、心理学のコーナーを見てみると、「他人」という言葉が目に付く。
マインドコントロール、他人を操る、など「胡散臭いなあ」と思ってしまうほど過激なタイトルばかりだ。
それほど、この棚の前に来る人たちは「人間関係」に悩んでいるのだろう。
私の心理学を学ぶ目的は、「自分を知る」ことだった。
しかし、本屋さんに並ぶラインナップを見ていると、気が変わってくる。
「他人との関係を、いかに円滑にするか?」
己の内面にしか目が行っていなかったことに、気が付いた。
生きる上では人間関係が欠かせない。
それは引きこもり状態の私にも言えることだ。
家族、散歩中すれ違う人々、近所の人、レジの店員さん。
実に多くの「他人」との関係の上で人生が成り立っていることに驚いた。