結婚もしたいし子供も欲しい、Z世代から聞きました
都知事選でも少子化対策として、結婚や子育ての話が出ていましたが、若者世代の結婚や恋愛について、整理していこうと思います。私の部下もほとんどが20代(いわゆるZ世代が多い)のため1on1や飲み会等で彼ら彼女らと話をする上でも、人生の充実という点で、切っても切り離せないのが結婚や子育て妊娠といったライフイベントについてです。
これから記載する見解は一般全体ではなくホワイトカラーになります。私の会社は平均年収結構若めの会社です。基本は大卒(上は東大から下はFラン)で構成されています。私の部下も上は海外大学含めた偏差値高めの人から下は偏差値低めの人(私自身は中の下といったところでしょうか)で構成されます。みんな大卒ですが、今はみんな大学行くのでほぼ一般人としてとらえてもいいかもですね。私の時代は、私の高校が中堅県立高校ですが、大学に行く人は半分もいなかったと思います(専門が多かった)
本題。
前提、みんな結婚はしたい人が多数です。
じゃあすればいいじゃん!で終わりですが、実際は、結婚はしたいけど、結婚ができないわけではなく、結婚しようと思えばできるけど、結婚しないというのが正解かもしれません。
理由は下記5点
1.結婚適齢期の価値観が後ろになっている
2.結婚の理由が、ほぼ子供を作るかどうかになっている
3.薄い出会いと薄い関係性が増えている
4.性行為の数が減っている
5.経済的な部分
1.結婚適齢期の価値観が後ろになっている
いまは昔に比べて晩婚化が進んでいます。併せて子供を産む年齢も後ろになっています。後ろになったぶ分、産める子供の人数も少なくなっています。何故、後ろになっているかというと、晩婚がマジョリティになってきているからです。晩婚の人が少しずつ増えた結果、それが普通になり、若くして結婚する方がマイノリティになり、親たちからも20代のうちから結婚を強要されるということが減っている、周りもみんな結婚していないから、別に最悪しなくても大丈夫というマインドになっている、というサイクルになっているので結婚のタイミングが後ろになっています。後ろになって子供を作る期間が短くなって、単純に出産する回数が減っています。僕はアラフォーですが、僕の周りもそんな感じで、30代後半入ったタイミングで子供を産む人が結構多いです。Z世代の結婚適齢期の価値観がうしろにズレている一方で、私の世代のアラフォーを見ていると、このタイミングでパートナーがいない人は、新しく作るという人も少ないです。すでにパートナーがいる人は、結婚のタイミングが後ろにズレるのですが、パートナーがいない人はイチから作るハードルが高まっています。というのも、35歳くらいでパートナーがいない人は、1人で過ごすことに慣れてしまっていて、「まぁ、最悪1人でもなんとかなる」という形になってしまっています。これは、1人でのコンテンツが充実している現代という、ある意味で、これも現代病のひとつかもしれませんね。若い頃に結婚する人ももちろんたくさんいます。早くに結婚する人達は、「自分の家族のような家庭を作りたい」「この人と結婚したい」という人が多いです。前者は、育ってきた家庭の環境に依存するのと、後者はその人しかいないから選択肢としても結婚一択になる感じです。この2つは男女2人が同じ価値観である必要はなく、どちらかの価値観が強くても成立します。私もこのパターンで、今の嫁が「30歳までに結婚しなかったら別れる!」と猛プッシュされたので結婚しました。私の嫁は前者で家庭を持ちたい系の価値観でした。僕自身も別れるくらいなら結婚するという感じでしたので結婚しました。特段そのタイミングで結婚しなくてもよかったのですが、別れるのは嫌だったんですよね。そういう意味だと「この人とはいずれ結婚する」というのがあったので、きっかけがあったということですかね。
2.結婚の理由が、ほぼ子供を作るかどうかになっている
日本で行くと、子供を作るということは、ほぼ≒(ニアリーイコール)で結婚をすることになります。もし、子供を望まないのであれば、結婚は不要ですし、いわゆる事実婚でも問題ないわけです。この変数は女性側に大きいのですが、子供を産むためのタイムリミットがあります。最近は不妊治療など、テクノロジーの進化もありますが、それでも遅くとも40代前半になるのではと思ってます(私のいとこも40代で出産しました)。この子供が欲しい年齢が、結婚の要素としては大きいです。きちんと考えている人は、「体力的にも早く欲しい、50歳で成人を迎えるとなると30歳が望ましい」「高齢出産になると、いろんなリスクを伴うから30代前半には欲しい。となると、30歳で結婚した方がいいから、結婚前に2-3年付き合いたいから、遅くとも28歳までには結婚前提のパートナーが欲しい。」といった形です。ただ、このように考える人は割とパートナーに求めるレベルも高いなぁと笑 なんというか、頭が良い分ちゃんともしてるけど、パートナーも身の丈に合ってない人だと、計画通りのタイミングでパートナーが見つけられないケースも多く見られます。これは本当にトレードオフで、男は単純で「若い子が好き」なので、パートナー探しが遅くなるほど、男性のパートナーが見つかる可能性も低くなり、条件を下げていかなければならなくなります。その条件の下げよりも、相場の価値の方が下がるスピードが早い場合、いつまでたってもパートナーは見つかりません。私の同年代の女性にも同じような人はおりますが、なかなか妥協しません苦笑 結果として、子供を作れるタイミングにパートナーを見つけられない、もしくは妥協ができず結果として、未婚もしくは結婚できたとしても子供がギリギリもしくは埋めないというような事態になります。
3.薄い出会いと薄い関係性が増えている
もうこれは言うまでもなくマッチングアプリです。みんな使ってます。彼氏彼女どこで見つけたのー?「マッチングアプリです!」というのは、もう普通です。最近はマッチングアプリのテレビCMも解禁されましたよね。もうスタンダードです。ただ、アプリ使ったからといって彼氏彼女ができる人とできない人がいるみたいです。できる人は基本的に「外見がいい」です。できない人は、外見が地味です。あと、めんどくさがりな人は続いてないです。やりとりが多いので面倒みたいです。逆にヤリモクの人もいるので出会いの数はたくさんあるけど、ハズレもかなり多いので、出会い効率は上がってるようで、良い出会いの効率だとそうでもないです。私の時代は、友人からの紹介(合コン)が主流でしたが、リアルなぶん質の高いマッチングが多かったように思います。出会いは、学生時代からのパートナー、職場の同僚、合コンのいずれかでしたが、今はマッチングアプリやSNSが入ってきてます。ネット上でも結局、条件が厳しい人は厳しくなりますし、マッチング率を上げようと盛ってもリアルな場だと盛れずに結局破綻になります。結局はリアルなところでのリアルな結婚生活が続いていくので、盛らない状態で一緒に居続けられるかが、大事になります。お互いに守り続けてて、1.2年付き合って結局別れたらこの1.2年は意味ないですし、時間はお金と違って絶対に取り戻せないですしね。この時期の1.2年は言うまでもなく大事なので、表面的なところでのマッチングは意味ないです。私の周りにも、直近で結婚直前まで行って破局したカップルが数件いるのですが、30代半ばくらいとなるとまぁまぁ残酷です。本人達も本当にキツそうです。この辺りの破局や、はたまたうまく結婚まで行ったけど、離婚した話などはまたどこかで。
4.性行為の数が減っている
女性の社会進出による体力や時間の問題はあるにせよ、圧倒的に男性です。若手に聞いていても、同じような状況です。男性陣はピンときているかと思いますが、男性向けのコンテンツが溢れていますよね。1人の女性よりも画面の100人で満たされてしまう。なので、パートナーとそういう行為をしなくても、全然なんとかなっているケースがめちゃ多い。結婚してレスになるなんて、もうかなり当たり前で、それどころかパートナー時代から普通にレスりまくっているカップルがかなり多いです。私のデプスインタビュ-の結果なので10人くらいのサンプル母集団ですが。年齢に比例して、このレスはもちろん増えていきます。なので、私の周りでの出産も不妊治療での出産がめちゃ多い。てか、この3年間くらいで産んだ年が近い人はほぼ全員そうなんじゃなかろうか(パッと思い浮かぶのだけで10人中7人不妊という感じ)
5.経済的な理由
国の政策として、一番やりやすいところですよね。お金ももちろん大事なんですが、これまで述べた1-4の方が割と本質かなと思いつつも、経済的な話も入れます。私は東京の端っこの方に住んでますが、東京は毎月2万円が子供1人につき支給されます。その他、子供が生まれた時のお祝いという形での一時的なポイント給付などがあります(10万-20万円分のポイントという感じ)そしてこれからは、第一子から保育園無償などが始まるでしょう(小池ゆりこがやると言っている)。子育てしている身としては非常にありがたいのですが、実際は「ないよりあっほうがいい」というレベル、「もっと欲しい」となります。「じゃあそれで、子供を産もう」とはならないです。現実的な話をすると、Z世代に限らず、働く世代の、自由に使えるお金が増えてません。この30年間給料が増えていないというのもありますが、私自身の話を入れると、毎年(普通に働いて普通の評価を受けていれば)昇給しているのに、手取りがほぼ増えません。何故ならば、税金が毎年上がっていくからです。額面は上がっても、手取りは増えません。逆に額面が増えない人は、手取りが税金のおかげで減っていると思います。さらに、そこに物価高がきています。物価高は嗜好品はもちろんのことながら、電気ガス水道のインフラ周りや衣食住の生きていく上での必須の消費を爆上げしてきています。給料増えても手取りが増えず必需な消費が増えるので、お金がたまりません。お金がたまらないということは、自由に使えるお金がないということです(自由に使いすぎて貯めれない人は、ここでは考えません)子供を作る、家族が増えるということは、この自由に使えるお金があるかどうかによります。もちろん、子供が生まれれば、節約してなんとかやりくりするのが基本ですが、当然子供がいない時よりも生活はカツカツになります。目に見えて今がギリギリだとしたら、カツカツになるのは分かっている。子供なしでもカツカツなのに、子供が生まれると経済面で不幸にさせてしまうんじゃないかと思ってしまいますよね・
長くりましたが、これまでの記載したことを踏まえ、まとめます。若者も前提「みんな子供は欲しい」
そして子供の数も、「1人だと寂しいから2人くらい」私も1人子供がいますが、子供のためを思うと2人欲しいなと思ってます。これは子供ができると自然にそう思う(はず)。そして、現代人にとっては、晩婚化の流れは止められない。何故なら、マジョリティの最適解だから。故に2.3人に落ち着く(タイムライン的にそこが限界というかボリュームゾーンになる)。30-40がボリュームゾーンだとすると子供は2.3人だよねって話。もっと欲しい人はもちろん作るし、不妊も入れると40代もいけるけどマイノリティなので考えない。今後、国の政策が出てくると思うけど、経済的な援助はもちろんあった方がいい。5個目に書いた、カツカツの状況では、自由に使えるお金がなく、子供を作る選択をする機会が減る。人生において選択肢を増やす、それはお金があれば精神的なゆとりが大きくなり、子供や家族のことも考える、つまり子供が欲しいという選択肢が選べるようになる。そのためにはパートナー見つけなきゃとなる。そう言った意味でいくと、子供が生まれた後の保障より、子供が産める世代の選択肢を増やせるゆとりを作り出せるような政策が本質的なんでしょうね。インフレは世界の流れなのでしばらくは止まらないでしょう。企業も賃上げするところも増えてますが、大企業で全体から見るとマイノリティです。たとえ、増えたとしても、この物価高と増税のスピードには及ばない人が大多数で、自由に使えるお金が減るというのが「何もしなければ」トレンドとなるでしょう。まずは何をするかという点でいくと、国民は節約やなんとか捻出したお金も、未来への不安からNISAなどで投資をしていく。私たち国民は家計や支出を見直し我慢を強いられる、となると国も無駄なことは徹底的に見直して、お金を捻出して、国民と同じように未来に投資する政策を行わないとじゃないでしょうか?国民は節約して、我慢して、なんとか捻出したお金も、人生の豊かさに向けた消費に使えず、未来への不安から投資をする。そして老後に備える。そんな人生本当に幸せですかね?死ぬ前にみんな後悔ばっかにならないですかね?と私は思うとります。
私自身も未来も今も諦めたくないので、子供にもカッコ悪い大人を見せたくないので、頑張りますし、私の周りの人とも頑張っていきたいと思います。コンテキスト メニューあり