ソフトバンクG、ビジョンファンドのメンバーレイオフへ
ソフトバンクビジョンファンドは、約15%の人員削減を準備しているという。
ロンドンに拠点を置くビジョン・ファンドの責任者であるラジーヴ・ミスラ氏は、ここ数日で計画されている人員削減の数を、全体約500人のうち80人にまで拡大したとファンドの関係者の一人が証言した。同ファンドは先月の時点で約10%の人員削減を計画していたという。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO60180060Q0A610C2000000/
マルセロ・クローレ氏が率いるソフトバンク・グループ・インターナショナルも230人のうち約26人を削減するという。
ビジョンファンドは、2~3年ごとに新たなビジョン・ファンドを設立することしていたが、現在は業績不振のために資金を集めることができないことを認めている。
今回のレイオフは、内部ではオペレーティング・グループと呼ばれる投資先企業のサポートを担当するスタッフの比率が高いという。同グループに所属する約50人のうち、18人が職を失うことになるという。オペレーティング・グループは投資先企業を支援するために必要な専門知識を持ったスタッフだ。ファンドの軍資金の85%以上はすでに使われており、残りはフォローアップ投資のために確保されているという。
ビジョンファンドのスタッフの一部は、ソフトバンクのポジションに配置転換される可能性もあるという。ビジョン・ファンドのマネージング・パートナーのうち2人は、すでに日本で新しい役割に移ることを計画している。例えばアクシャイ・ナヘタ氏は上級副社長に就任し、孫 氏の投資を補佐し、戦略的なアドバイスを提供する。松井健太郎氏はソフトバンクの上級顧問に異動する予定だという。
ミスラ氏は人員削減を決定する一方、同氏は役員報酬を約2倍受け取っていることが明らかとなった。ミスラ氏は、ソフトバンクの役員の中ではクラウレ氏に次いで2番目の高給取りだ。
ソフトバンクグループでは、スタッフの離職も考えられる。この件に詳しい別の関係者によると、東京を拠点とするソフトバンクグループの従業員192人のうち約30人が、日本の人材紹介会社に求職中の履歴書を提出しているといいう。
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