ウズベキスタン、ファッションショーの後に、突然私のバースデーパーティーが
10年以上前の出来事。
夏の終わりに、ウズベキスタンに旅行する機会があった。
通常、旅行は一人旅なのだが、休みがなかなか捻出できなかった。
このため、パックツアーに参加することに。
首都タシケント、古都ヒヴァ、青の都サマルカンド、等を駆け足で周る8日間の旅。ツアーの終盤近くにサマルカンドに到着した。
サマルカンドに到着した夜は広場でウズベキスタンのショーを見ながらの食事だった。
会場に到着する頃には既にショーは始まっていた。
席に案内されて、民族舞踊を見た。
民族舞踊終了後、少し休憩が入る。
休憩後、さっきとは違った感じの音楽が流れ始め、スタイルのいい女性がステージに登場する。
民族衣装をアレンジしたファッションを身にまとったモデルの方のようだ。
ファッションショーが始まる。
ファッションショーが終わると、再び民族舞踊が始まる。
何種類かの踊りが繰り広げられたのち、ステージは終了。
するとアナウンスが流れ始めた。
地元ガイドが通訳を始める。
「本日、誕生日の方がいるので皆さんで祝いましょう」とのこと。
「私と同じ日の誕生日の人がいるんだな」と思いながら、舞台を眺めていた。
すると私の名前が呼ばれ、ステージに呼び出された。
ステージに上がると、ろうそくが並んだケーキが運ばれてきた。
ロウソクに火がつけられて、バースデーソングが歌われる。
とまどいながら、ろうそくを吹き消す。
後から尋ねるとガイドさんの計らいだったようだ。
ツアーに参加し慣れている方によると、今回参加した旅行会社のツアーは、旅行期間中に誕生日が重なると祝ってくれることがあるそうな。
そのことを知らなかったので、うれしいサプライズだった。
後から舞台にあったケーキを切り分けてツアーの参加者に配られた。
誕生日だった私のケーキは大きめのサイズ。
早速食べると・・・。
バタークリームの味だった。
久々だなバタークリーム。
子供の頃以来かもしれない。
とまれ、うれしい誕生日プレゼントだった。
帰りがけガイドさんからプレゼントを渡された。
ガイドさんが自ら買ってくださったウズベキスタンの伝統的な模様が施されたスカーフ。
ちょうど私の好きな色あいだったので、うれしかった。
今も手元にあるんだな、このスカーフ。