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71日間地球ひとまわり(23)スロベニア、旅の間に3番目に行きたかった場所へ

クロアチアからバスで国境越えをしてスロベニアの首都リュブリャーナに移動した。
所要時間は出入国審査の時間を加えても2時間ちょっとだった。
バスターミナルに到着後、宿に向かい荷物を置いてから町歩き。
合間に情報収集にいそしんだ。
当初は予定していなかったスロベニアへの寄り道。
しかしスロベニアに行くことを決めたら、がぜん行きたい場所が再燃した。
それはポストイナ鍾乳洞である。
振り返ればこの71日の旅で3番目に行きたかった場所だった。

高校生だった私が偶然手に取った本が、スロベニアを含む旧ユーゴスラビアを舞台に描かれた本だったからだ。
その本を読んで、ポストイナ鍾乳洞にいつか行ってみたいと思っていたのである。

宿のスタッフの型と話していると、バスまたは列車で2時間ぐらいで行くことができるとのこと。
話している時に、「どうしてポストイナ鍾乳洞なの?確かに世界遺産だけれど、鍾乳洞に行くならばシュコツィアンの方がおすすめだけれど」と言われた。
なので前述のように、昔読んだ本の舞台がポストイナだったから行きたい旨を伝えると驚いていた。
そりゃ、そうだろうな。日本の本で(しかも漫画)にポストイナ鍾乳洞が出てくるとは思わないだろうな。
その後、バスの時間を調べると乗り換えなしで行ける便は、思いのほか少ない。鉄道だと駅から洞窟まで離れていることが分かった。
念のためバスターミナルで復路のバスの時間も確認し、ネットで鍾乳洞の入場券を購入し、翌日に備えた。

翌朝、バスターミナルに向かいバスを待つ。
バスターミナルというものの駅前のバス停に近い。
バスチケットは事前に窓口で購入(バス内での支払いもOK)。
なぜか現金払いのみ。
座席は自由席。

バスに揺られること1時間半。
目的地のポストイナ洞窟に到着。
バス停の目の前がレストハウス兼入場券売り場。

支払い済みのスマホの画面を見せて入場券に交換。
洞窟の入場口前に向かう。
入り口前にある、洞窟の歴史が記された説明板を読みながら時間が来るのを待つ。

時間になると建物の中に入りガイドから説明を聞く。
洞窟に入るためにまずはトロッコで洞窟に移動。
そこから歩いて洞窟見学。
見学の際は、スロベニア語または英語のガイドに従う。
私は英語のガイド組に入る。

まずは、トロッコに乗車し洞窟の入り口にある地底に向かう。
なんだか遊園地のアトラクションのようだ。

地底にある洞窟の入り口でストップ。
ここでトロッコから降りて歩いて洞窟内を巡る。
要所要所でガイドの説明が入る。



色んなバリエーションの鍾乳石が洞窟内には散見
される。
見ていて興味深い。
このような形状になるまでに気の遠くなる時間がかかったようだ。

半時間ぐらい洞窟内を歩くと、大広間と呼ばれる広い空間に出る。

ここで洞窟散策は終了。
再びトロッコに乗り地上に戻る。
併せて1時間のツアーは、探検気分で面白かった。
帰りのトロッコを待つ間に、スペイン人のオジサマに口説かれてどうしようかと思っていた。
彼はツアーガイドらしく、お客さんに説明をしている間に、やってきたトロッコにこれ幸いと乗り込み、出口に向かった。

地上に出ると、カフェテリアの他にも資料館などがある。
そして10キロ離れたところにポストイナ城がある。
バスが一日何便可出ているようだが、私が訪れた時期はまだコロナ禍の影響で観光客の少ない時期。
バスは運休中だった。
タクシーで行くこともできたが、洞窟で満足したので行くことを断念。
後でバスを待つ間に一緒になったカップルに尋ねると、非常に良かったみたい。

もしもポストイナ洞窟に行く機会があれば、足を延ばしてみるといいかもしれない。

帰りのバスがやってきたので乗車する。
1時間半ぐらいでリュブリャーナ到着かと思っていたら、どうも交通事故に巻き込まれたみたい。
道路が渋滞していてバスは進まず。
結局、1時間近く遅れて夕方にリュブリャーナのバスターミナルに到着した。

とまれ長年の夢がかないポストイナ洞窟に行くことができたので、大満足な一日だった。


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