71日間地球ひとまわり(24)スロベニア、半分飛び込みでビール醸造所見学
スロベニアを代表するビールの銘柄、「Union(ウニオンと読むそうな」。
私の大好きな銘柄である。
このUnionの醸造所見学ができるらしいと宿泊先のスタッフの方から聞いた。
ネットで見つけたものの予約ができない。
翌朝、サイトに接続すると予約ができた。
なんで
しかし午前中の回(11時)は予約不可。
仕方がないので午後の初回(13時半)からを予約した。
しかし13時半からだと午後がほぼつぶれてしまう。
醸造所は宿から3キロ離れた場所にある。
ダメもとで現地に出かけた。
到着したのは11時10分前。しかし門は開いていない。
あれ、11時の回は催行中止なのかな?と思っていたところ、一人の女性がやってきた。
彼女はスマホを取り出して電話をかけ始めた。
醸造所見学とは別の目的っぽい。
しばらくすると中から男性がやってきた。
そこで、この男性に尋ねた。
「醸造所見学に来たのですが、どうすればいいの?」
男性は見学の担当とは別の担当らしく、見学担当に連絡をしてくれた。
そして門の内側にある建物の扉の前で待っているよう、私に伝えて先ほどの女性と去っていった。
10分ぐらい待つと扉の中から女性が現れた。
「今朝ネットで醸造所見学を予約した。
13時半から予約したが、できるならば11時から見学したい」
すると彼女は一緒にいた上司に相談し、OKをもらえた。
早速、見学ツアー開始。
と言っても他に参加者はいないので、プライベートツアー。
うれしい驚き。
建物の中に入って階段を登り、まずは会議室に案内された。
VRの鑑賞セットを渡され、ここで椅子に座ってバーチャル工場見学
を行う旨を伝えてきた。
10分程度VR越しに製造工程を見学する。
鑑賞が終える頃に、会議室から退室し、別の部屋に案内された。
資料室のようだ。
・Unionの歴史。
・製造工程の進化。
・マーケティングの変遷。
予想外に面白かったのは、製造工程の進化。
最初は手作業だった瓶詰、蓋締め、瓶の洗浄作業がどんどん機械化して進化する変遷が非常に興味深かった。
機械好きにはたまらないかもしれない。
私自身、機械好きじゃないけれど楽しめたのだから。
こちらはラベルの変遷。
今でこそ赤いラベルのイメージが強いが、かつては緑のラベルだったそうな。
ひと通り見学を終えると、扉を開けて別の部屋に案内された。
扉の向こう側にはパブを模した空間が広がる。
座席に腰を掛けて待つように言われたので、座って待つ。
するとビールを持って戻ってきた。
スタウト、レッド、ピルスナーの3種類である。
見学後の試飲タイムである。
ピルスナー以外を飲むのは初めて。
スタウト(黒ビール)も好きだけれど、やはりオーソドックスなピルスナーがよいなあ。
そう思いながら飲んでいると、おまけの1種類を持ってきてくれた。
種類を聞くのを失念していたが、こちらもなかなかの味。
飲み終えると見学会終了。
記念にコースターを持って帰るように勧めてくれた。
ありがたく頂戴する。
余談になるが、この後1か月半近く旅が続いたが、不思議となくさずに家まで持ち帰ることができた。
案内してくれたスタッフの方に扉まで見送ってくれた。
お礼を述べると、ちょうど昼時彼女は他のスタッフと外に出て行った。
ランチタイムなのだろう。
扉の前はテラス席が並ぶ。
せっかくなので、製造所直送のビールを飲んで帰ることに。
さっきの試飲で飲んでない種類のビールを注文。
つまみにフライドポテトならぬフライドスイートポテトを注文。
これがビールとの相性も良くすこぶるおいしかった。
ちなみに選んだビールは、Dragon’s selection triglav
はじめての味わいだった。
ビアレストランの店内は下記のようなカウンターと、テーブルが並ぶ。
見た目以上に広い店内。
Unionの他に、同じくスロベニアの代表的なビールLaskoも取り扱う。
ビールを飲み終えて、つまみを食べ終えたので店を後にして、町歩きに出かけた。
この後、小高い丘の上にある城に向かった。