71日間地球ひとまわり(11)スペイン、中世の趣が残る小さな町へ
スペイン北部の都市、ビルバオ。
キリスト教の聖地サンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路のひとつ、
「北の道」の経由地の一つである。
早朝、この町をバスで出発、次に目指したのはサンタンデル。
バスに乗ること1時間半。バスターミナルに到着。
ここでバスを乗り換え、別の町に向かう。
町の名は、サンティリャーナ・デル・マル。
聖地巡礼路の町である。
中世の街並みが残ると聞き、気になったので日帰りで出かけることにした。
距離はさほど遠くないのだが、バスで移動するともう一度乗り換えが必要。
しかもサンティリャーナ・デル・マル行きのバスは便数が1日数本。
それでも出かけることにした。
バスは町の入り口に到着。
バス降車の際に帰りのバス乗り場を確認すると、同じ場所を指さされた。
(後から地元の人に確認すると少し離れた場所だった。よくある話だが)
石畳の路地を抜けてまずは観光案内所を目指し情報収集。
クレデンシャルへの押印のため、カテドラル(大聖堂)の場所を確認すると。13時からはシエスタでお休みらしい。
バスが遅れなければ、と思ったがご縁がなかったとあきらめる。
代わりに、観光案内所でスタンプをもらった。
ちなみにクレデンシャルとは、巡礼手帳のこと。巡礼証明を発行の依頼をする際に必要となる。写真のように日本で発行してるものもあるし、巡礼中に入手することも可能。各国ごとに特徴もあり他国からの巡礼者の手帳を眺めていると面白い。余談になるが巡礼手帳は日本で発行されたものよりも、途中で入手できる手帳の方が値段は安いみたい。
スタンプと一緒に町中の地図をもらい、町をぶらぶらと歩く。
話に聞いていた通り、中世の街並みが残る。
小さな町の中心には広場があり、広場から更に進むとカテドラル(大聖堂)につながる。
到着した時点では、カテドラルはお休み。扉が閉ざされていた。近くを歩くうちに近所のおばあさんと会う。挨拶をして、心もとないスペイン語で何時に開館されるかを尋ねた。16時過ぎのようだ。残念ながら、その時間はバスに乗っているころ。悔しいがあきらめる。
天気予報の通り、雨が降り出したのでしばらくは回廊の下で雨宿りする。
しばらく待っていると雨が小降りになってきた。
傘をカバンから取り出して、町に出る。
この通りを抜けると何があるんだろうな、ワクワクしながら路地を歩く。
この町は巡礼路でもあるので、自転車で巡礼する巡礼者の姿も見かけた。
小さな町なので、ひととおり町歩きを終えるとちょうど帰りのバスのやってくる時間。
バス乗り場に向かい、帰りのバスを待つ。
その間に知ったが、この町からさほど遠くない場所に「アルタミラ洞窟」があるそうな。
といっても公開されていないので中に入ることはできないみたい。
定刻になるとバスがやってきた。
ちょうど雨が降り始めたので、ほっとしてバスに乗る。
一度バスを乗り換えて、サンタンデルの町に向かった。
今夜の宿はサンタンデルの町中だから。