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「それなら、シュトゥットガルドにお行きなさい」セルビアで航空券を買いに行って提案された選択肢
リーマンショックのあった年の出来事。
(今から13年ぐらい前の話)
ドイツ経由で、ハンガリー、クロアチア、ボスニア、セルビアを周遊していた。
セルビアからドイツに戻ろうと航空会社(ユーゴスラビア航空)のオフィスに出かけた。
片道航空券を購入したかったからだ。
セルビアのベオグラードからドイツのフランクフルトまでの片道航空券の値段を尋ねた。約5万円するらしい(当時1ユーロ170円だった)。
セルビアの物価は日本より安い。
正直甘く見ていた。
さすがに5万円は厳しい。
長距離バスで行くにしてはハードな距離、国際列車を乗り継ぐにしても乗り継ぎが多い。
加えて、
・荷物がかさばる(60リットルのバックパックを背負っていた)
・疲れ果てていた(モルドバで約1か月滞在し、空路でハンガリー、それからスロベニア→クロアチア→ボスニアを3週間かけてバスで移動していた)
できれば飛行機でドイツまで直接移動したかった。
「しかし5万円は辛いなあ・・・」
しょぼぼんとしていたのが航空会社の担当者に伝わったのだろうか、
彼はユニークな提案をしてくれた。
「シュトゥットガルドに行くのはどうか?」
彼曰く、シュトゥットガルドからフランクフルトまでは電車で2時間程度だから、特急を利用すればいいだろうと。
当時、LCCはあったものの主要幹線のフライトが中心。
ベオグラード(セルビア)⇔フランクフルト(ドイツ)の便があるかはわからない(多分、ないだろう)。
セルビア→シュトゥットガルドの片道チケットの値段を尋ねると、約2万円らしい。
「この金額なら何とかなりそうだな」
と言うことで、前置きが長くなったが思いがけずにシュトゥットガルドに行くことになった。
シュトゥットガルド空港に到着後、町の中心まで移動。
町中にある観光案内所で、安宿情報とあわせて、観光名所を尋ねた。
(当時は、アメリカや欧州の一部の国でスマホが海外で出回り始めたころだったので、今みたく思いついたら手元で探せるわけでなかった)
案内所の方いわく、
「メルセデス・ベンツ博物館がある」
宿にチェックインしてから出かけた。
普段から車に関心があるわけでないが、何やら面白そうな予感がする。
博物館についてから普段は借りないオーディオガイドを借りた。
日本語での説明があるのがありがたい。
館内は車に興味が無くても楽しめる展示。
車に興味のある方なら、更に楽しめると思う。
結局、半日地近く滞在した。
それでも、もっと時間があれば見てみたいものがあった。
大満足である。
思いがけないことから、立ち寄ることになったシュトゥットガルドの町。
メルセデス・ベンツ博物館を含めて、色々楽しめた。
「シュトゥットガルド」と言う選択肢を教えてくれた、ユーゴスラビア航空のスタッフの方に感謝なり。