寺たん15

突然、ダレカが寝ている私を揺り起こした。
手を引かれ走り、息せききらせた私は、目の前の焼けに吸い込まれた。
あまりにも美しかった。
けれど誰も居ないこの空間は、一人ぼっちで金魚鉢の中にいるようでもあった。
そういえばもうすぐお盆だ。
急に思い出し今年は実家へ帰ることにした。

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