watawta_bousi

詩、写真アカウント☆ 写真掲載は無期限休止中☆ ショートショートを開始☆

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マガジン

  • ショートショート

    ショートショート集。 雑多に書いてます。 能力ないので散文みたいなものです。(笑)

  • 過去写真(しり切れとんぼ)

    自分で撮った写真を載せてあります。 でも管理しきれなくなって途中でやめてます(笑)

  • 寺たん

    Xの『お寺で納涼怪奇譚』企画で書かせてもらった子達まとめ☆

最近の記事

そいつにとっての希望

A「周りの人の体温に触れると 自分に絶望するんだ」 絶望。 A「自分は、なんて温もりのないやつなんだって、」 嫌気。 A「死んじまった方がいいと思う、本当さ」 自己嫌悪。 A「死が呼吸をするように当たり前で楽なことなら 僕は既にもうこの世には居ない」 確信。 A「死にたいって言ってる訳じゃない 場違いに感じてるんだ、異物だよ あってはダメな存在だと思う」 自己肯定。 A「異物は異物なりに周りに合わせて、 そして続けてたらいつか本物になるんじゃないかって そうやって続

    • AとBといじめと呪いと

      A「見えないものを怖がってどうするというのか? そんなものに囚われて足を竦ませるなんて人生勿体ないじゃないか」 B『…君に何がわかると言うんだい? すれ違っただけで汚物を見るような目で見られた事は? すれ違いざまに衣服が触れただけで 触るな腐る!! と面と向かって触れた部分をはたかれた事があるというのか? 腹たって無理やり触ってやって泣かれた事があるというのか?』 A「関係ないね 過去の事だろ?忘れろよ?」 B『…ああ、全くその通りだね 忘れるべきだね、無かった事にすべき

      • 寺たん19

        1日目、朝から熱っぽかった それでも仕事に穴を開けるわけにはいかないから市販薬を飲んでしのいだ 2日目、更に悪くなった それでも仕事に穴を開けるわけにはいかないから市販薬をのんでしのいだ 3日目、心臓が止まった それでも仕事に穴を開けるわけにはいかないから市販薬を飲んでしのいだ

        • 寺たん18

          生目神社というのがある。 なんでも目の病気を治す神様がいる場所だという。 幾つもの病院が匙を投げた妻を連れて男は急ぎ向かった。 着くと男は妻の眼玉をくり抜いて捧げ、この眼を治してくださいと祈った。

        そいつにとっての希望

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        • ショートショート
          5本
        • 過去写真(しり切れとんぼ)
          8本
        • 寺たん
          19本

        記事

          寺たん17

          近所にカッチンおばさんという人がいた 髪の毛にいつもカッチン止めをしているからそう呼ばれるようになった いつも眉を釣り上げた顔でなにやら喚いているので誰も彼も見て見ぬふりである 気になって何を喚いているか耳を澄ますと一部だがこう聞き取れた 「シンデマデツキマトウンジャナイ」

          寺たん16

          私には夏のこの時期にだけブロックを解除してくる友人がいる この時期はX上で怪談話の募集があるのだが、ある時から互いにエキセントリックな怪談話を投稿しあうようになった 今では同じ指輪をして並んで暮らしている しかし相変わらず夏のこの時期ならないとブロックを解除してくれないのだ

          寺たん15

          突然、ダレカが寝ている私を揺り起こした。 手を引かれ走り、息せききらせた私は、目の前の焼けに吸い込まれた。 あまりにも美しかった。 けれど誰も居ないこの空間は、一人ぼっちで金魚鉢の中にいるようでもあった。 そういえばもうすぐお盆だ。 急に思い出し今年は実家へ帰ることにした。

          寺たん14

          休みの前日に必ず上司が 「明日休み?ゆっくりお休みよ」 と言う 休みの日の過ごし方に関与されてるようで嫌な気持ちになる どう過ごすなんてこっちの勝手 ほっとけよと思いつつ笑顔でやり過ごす 翌日僕は、ゆっくり実況を見て過ごしていた 上司はこれを言っていたのに気づいて総毛立った

          寺たん13

          子供の頃太陽の周りを光る何かがヒュンヒュンと動いていたのに驚き、親を呼びに戻ったけど、手が離せないと一蹴された 5分程ごねて何とか連れてきたけどその時にはもう見えなくなっていた 思い違い、錯覚 あの時すぐに来てくれてたら違う未来があったのかもしれない だが私は確かに見たのだ!

          寺たん12

          某県には妖怪枝毛作りという妖怪がいる。 疲れている女性の髪の毛を 夜な夜な枝毛していくという奇妙な妖怪で しかしその本質は、頑張りすぎないで欲しいという気遣いの心が産み出した妖怪なのである。 貴女がもし、枝毛が増えたと思ったなら この妖怪のせいなのかもしれない。

          寺たん11

          夏の朝、目覚まし時計が鳴る前に目が覚める そんな時は決まって冷房が切れていて 、タイマーも付けてないのにどういう事かわからない ある日、どういう事かと起きてた事がある 理由はなんとも簡単だった 隣の部屋のリモコンの電波が貫通してこちらのエアコンにも作用していたのだった

          寺たん10

          夏の朝、目覚まし時計が鳴る前に目が覚める そんな時は決まって冷房が切れていて 、タイマーも付けてないのにどういう事かわからない ある日、どういう事かと起きてた事がある 理由はなんとも簡単だった 隣の部屋のリモコンの電波が貫通してこちらのエアコンにも作用していたのだった

          寺たん09

          家の近くに古い呪いのお墓があって、この夏それを面白がった若者が集まっていた。 私はちょっと脅かしてやろうかと、闇に紛れタイミングを見計らい、叫んだ。 「ギャァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」 しかしなんの反応もない。 それもそのはず、皆既に呪い殺されていたのだ。私も。

          寺たん08

          丑三つ時、狸の置物が囁きあっている 「今宵も奴が来る」 『ああ、恐ろしい…』 狸達は息を潜めて怖さのあまり目を閉じている やがて足音が前で泊まり、ガサゴソ音がして、コトンッと音がして足音が去っていく 目を開けると足元には饅頭 「やはりあった恐ろしい」 『これを取りに奴が来る』

          寺たん07

          『手師呂子様』という呪いがある。 なんでもある特定の時間に 「手師呂子様。手師呂子様。オチソロコウィサタ。」 と口ずさみ、3礼すると自分に呪いをかけることが出来るという。 人はなんの為に自分を呪うのだろうか…。

          寺たん06

          迷子の子供がいたので話しかけた けれど人見知りをしているのか全く返事がない というか、見向きもしない 生意気な子供だなと舌打ちを抑えながらその場を去ると 子供は急にわぁんと泣き出した 曰く、幽霊がいたのだという まったく失礼な話だ 私は幽霊なんかじゃない 私は人肉が好きなだけよ