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母系祖先のルーツ ハプログループについて

<注意>
この記事は最近読んだ本から考えたことを書いた物です。
ここから深めていきたい思っていますので、理解が足りない部分もあると思われます。

<履歴>
2023.12.2 少し追記しました。
2023.12.3 「日本人になった祖先たち」を読んだので追記しました。

ハプログループは、人間の細胞内の「ミトコンドリア」のDNA型で分類した遺伝的なグループです。
母から受け継がれるので、母系のルーツが分かります。
DNA解析(遺伝子検査)でわかるのですが、私は数年前にジーンライフで総合的なもの(Genesis)を受けていたのでどのグループかは分かっていました。

サービスによって出方が異なるかもしれないので細かさの目安として「B4」というところまで分かっています。
あと大まかにどうやって分岐してどこで発生したグループなのかも分かります(地図にルートが書いてある)。
ハプロが分かることがメインのサービスもジーンライフ含めいくつかあったので気になってはいましたが、グループ名まで分かっていれば調べようもあるしなぁと思い一旦はそのままにしていました。

昨日、Kindle Unlimitedでオススメに上がってきたのでこちらの本を読みました。

占いとありますが、いわゆる占いでは無くて、DNA検査サービスを提供している方の本です。
LINEでの自己診断を案内され、こちらのサービスの中でのDNAタイプ(4分類)の性質の説明動画(複数に分かれていて全体で1時間半くらいはありました。倍速出来ます)
自己診断については自己申告制の2択チェック×14問の簡易的もので、主観的にはどのような人物だと思っているかを先に出して、実際との差をみるという趣旨のようです。
まぁ、ある意味サービスへの誘導の本&動画のようなものなのですが、ジーンライフにはない解釈だったので興味深く拝見しました。

分け方は4分類、日本人はB4等の細かさで言うと20種類以上あるのをグループ(ハプロM、D、N、R)で分類しています。
本の表紙の通り、マトリクスで分類しており、横がヨーロッパ⇔アジア、縦が弥生(新しい)⇔縄文(古い)。この分類は恐らくこの本独自のものと思われます。

ジーンライフでの系統樹を一部改変

上記は系統樹をざっくりグループ分けを示しました。(※ずれがありますのでざっくりとしたイメージで捉えてください。)
書籍『DNA占い』については日本人のみに特化したものとなりますが、だいたいM7の列あたり(左のLから数えて3つめ)で分割しているようです。
(上記では小さいグループに見えるのですが、日本に限定するとハプロDがとても多いです。世界的に多いのはハプロRの中のBです)

共通の祖先のLからMとNと分かれた時点で、M側に入ればアジアタイプ、N側に入ればヨーロッパタイプとしており、
性格診断としては『現在の』アジアやヨーロッパの文化を根拠としているように見えるので(前提としてハプロが性格に影響する、また国内で一番多いハプログループが国としての雰囲気を作っていると言う考え方)、妥当なのかはもう少し調べる必要があると感じています。

さらに次の段階で、古いタイプ(縄文)と新しく分化したタイプ(弥生)が分かれるのは先ほど言ったM7の列あたりです。ここも具体的にいつ分化したかが調べ切れておらず、妥当なのかがよく分かりませんでした。遺伝的な距離として結構遠いのでしょうか。
ヨーロッパとアジアが分かれた後は、恐らく別々のタイミングで分かれていったはずなのですが、時代の特徴(地域性なども含む?)から性格を判断したのでしょうか。
分けるからには根拠が欲しいのですが、今のところ見つかっておらず。
納得する記述を見つけたらこちらのサービスも受けてみたいと思います。

私は自分の属するBについてしか詳しくないのですが、このグループが発生した時点(4万年前)で既に東南アジアです。
現在ではとても広く分布するものの、南の島によく居ます。「ヨーロッパタイプ」ですかね?

ジーンライフでは広がっていった経路から分析し「危険な中少人数で海を渡ったと考えられ、優れた航海技術があり、果敢な冒険者タイプ」であるという説明でした。
今回の本では「自由と権利のために戦う社会的成功の追求者」「社会の中の個」という説明でしたので、やはり見方によっていろいろと解釈がありますね。
以前も書いた通り「正しいか」よりも、どういう根拠でそう見たかが明確な方が好みなので、私はジーンライフの方が比較的納得出来ます。
正しさなど、立場によって異なるのが当然ですし。
(遺伝子検査自体が、まだ研究途中の段階かと思いますので、仮説を教えて欲しいわけです。外見的で答え合わせしやすい部分は全部合っていましたけどね)

この流れでAmazonのブラックフライデーでジーンライフのハプロ3が安いことに気づいてしまったので滑り込みで購入してしまいました。
(前回も「何故かやたら安い」と言うタイミングで買ったのですが、Amazonだと割引率高いんですよね。前回は多分使用期限が近いという理由です。)
しばらく時間がかかりますが、どのくらい詳しく分かるのか楽しみです。結果が届いたらまた感想を書こうと思います。


2023.12.2 追記

  • ハプロR以降を括るとヨーロッパも含むが、Bについては東南アジア中心。Rが東洋人と欧米人をわける分岐点。

  • ハプロBは既に縄文時代には日本にいた(『Discover Japan』(2012年8月号)30頁)とのことで、その親系統に当たるRを「弥生タイプ」とするのは語弊がある。(この分類上で、比較して新しいというのは確か)
    よって「弥生=農耕」で社会性があるとするのはやはり違和感がある。

  • イギリス人はほぼほぼRということで、個人的にシンパシーを感じていたので少し嬉しい。(ただしとても広い括り)

  • インカ帝国で見つかったミイラ、人骨はそのほとんどが私と同じグループB4なのが面白い。というかとても広がっているので自分を起点に広範囲に興味を持つきっかけになったので良かった。

  • 私は、別の解析(GPX1、CRHR2という遺伝子)では開放性(新たな経験・体験への積極性)が高いと出ていて、B4を「冒険者」的な解釈をするなら方向性が一致する。(別の解析で関連性は無いと思われるのだけど、自分全体の特徴として強化。)
    なお、この解析の結果では「開放性が高い」のは人口の16.1%である。解析の内容によっては半分以上が同じタイプの場合もあるが、このくらいの割合だと相対的に目立つ特徴のように思う。
    例えば自己志向性(ADRB1という遺伝子で判断。意思が強いという意味)は、76.7%もいるのである意味「普通」ということになる。
    とは言え、「DNA解析するようなタイプの人」の中での割合ってことになるのか?では、なんとも言えないのか。書いておいて難だが。暫定ということで。

読んだ記事など


2023.12.3 追記

以下の本を読みました。

  • 縄文人、弥生人という括りは出来ない、複雑な過程で混ざっていった。
    Bについてはこちらの本では弥生以降になっていた。

  • この記事で話題にしているミトコンドリアハプロについて、DNA全体のごく一部しかない。母系からしか伝わらないので当然だが自己分析の視点で分かることは少ない。

  • 個人の由来では無く人類の歴史という大きな流れを解明するためのものである。

  • DNAは綿々と続いていくイメージがあるが現在の自分の持つ遺伝子の組み合わせを過去に向かって辿れるのはせいぜい500年程度。

この本、DNA占いの本で引用されたりしていたのですが、普通にDNA検査での自己分析否定の本なので、どうしてこうなった感が結構ありますね。
私は今回読んだ本の方が納得がいきました。
DNAでの性格診断はお楽しみ枠程度に楽しむことにします。
核DNAでの解析というのがあまり分かっておらず、ジーンライフで明確な記述を見つけていませんが、恐らく詳細にいろいろ出ているのは核DNAの方ですよね。

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