幸せのたね
お盆休み、島根に住む私のもとに大切な人たちが遊びに来てくれた。
今まで当たり前のように過ごしてきたことが当たり前じゃなくなった、島根での一人暮らし。
誰かと過ごした数日間で、小さいながらも自分の中で大切にしたいことが見えてきた。
たね①
普段は一人で住む家に、誰かがいてくれるだけでこんなにも安心感が違う。
「いってきます」「ただいま」
「いただきます」「ごちそうさま」
「おやすみ」「おはよう」
伝えられる相手がいるだけで、こんなシンプルなことで、私は幸せになれるようだ。でもこれが案外一番大切なことだったりするのかもしれないんだよな〜とも思った。
たね②
「一人暮らしだと料理が手抜きになる。」はあるあるなことだと思う。
料理をするのは好きだけど、誰か食べてもらう対象がいないと身が入らない。
あの人の健康に気を遣ってとか
あの人が好きなものを作ろうとか
あれ食べたいって言ってたよなとか
どうやら、私は作って食べてもらうのが好きみたいだ。
やっぱり、誰かと食事をするのは大切な時間のひとつなようだ。
たね③
私はたまに突拍子もない提案をする。
「今日は星が綺麗」と22時半に教えてもらうと、
「今から海へ行って見に行こうよ!!」とこんな調子だ。
こんな急な誘いにも関わらず、
乗ってくれる人はとっても優しいし最高なやつだとつくづく思う。
結果的に星を見に行けたし、とっても綺麗に見ることができてお互い満足できたのは本当によかった。
どこかに行くっていう目的ももちろん大切だけど、誰と行くかの方がより大切な気がする。
たね④
何もしないを楽しむ。
最近はこれができるようになってきた。
どこかへ出かけた時、考えたり、スマホでついつい調べてしまう。そうすれば面白そうなことはたくさん出てくると思う。
だけど、私はあえて何もしないをしたい。
焦って何かしようとするんじゃなくて、目の前のことをしっかり見るようにすると、今自分の目に映っているものから楽しさを見出せるようになってきた。
ある人から見ると、時間を無駄にして見えるかもしれないが私はこれが心地いいのだ。
自分のやりたいこと、見たいことに向かって素直に動けたり、
ちょっと視点を変えると何の変哲もないことが幸せな時間に変えられる考え方が好きだったりする。
この夏休みに私が見つけた"たね"はこんな感じ。
全部に共通して言えることは、自分の見える近くにあることを大切にする心は私の幸せにつながっているということだ。そして、何をするかより「誰と楽しむ」や「どうやって楽しむ」など小さい視点をたくさん持ちながら、豊かに捉えられる視野に変えていきたいな〜と。
将来、自分なりの幸せの花を咲かせられるように、"たね"を見つけて植え、どんどん育てていこうと思う。