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766-身近な予防医学 シミもシワも尿もれも予防しましょう
その昔、中医学では、健康を維持できるようにサポートする医師が、上等な医者と言われていました。
確かに、病気にならないような食事や、生活の指導ができる事は、とても大切なことです。
現在は、みな忙しいので、なかなか自分の健康管理ができていません。健康診断をしても、検査に異常があったときにすぐ取り組む人は、半分くらいかと思います。
頭の片隅で少し気にしながらも、症状がないとそのままの方が多いのです。医者仲間にもそのような方は結構います。
大事な事は、症状がなくても行動することです。多くの方は、病院に行く時は重い症状になっています。調子が悪い。食欲がない。眠れない。あちこち痛い。辛い状態になってからやっと受診します。
少しでも気になる事は、早く片付けるようにしましょう。行動するのは早い方がよいです。
例えば、シミやシワもそうです。くっきりしてからではなく、怪しいと思ったら行動するのがよいと思います。
尿もれも同じくです。症状が深刻になる前に、予防的に行動することが大事です。
尿もれなんて自分にはあり得ない、と思っている方もいらっしゃるかもしれません。でも段々と腕や脚の筋力が落ちるように、骨盤底筋も間違いなく衰えます。
腕や脚は日常使っているのでまだよいのですが、骨盤底筋は意識して動かさないと、あっという間に働きが落ちます。
今年は団塊の世代800万人の方たちが、後期高齢者になります。このたくさんの後期高齢者をどうやって少ない若い世代の人が守っていけるかは、今後の深刻な問題です。
将来の若い世代の負担を少しでも減らすために、50代、60代からインナーマッスルを鍛えて、内側から元気を溜めておくことが望まれます。
今どこにも調子が悪いところがなくても、必ずくる老後に備えて、病気を作らない一環として、骨盤底筋を始めとするインナーマッスルを鍛えましょう。
エムセラによる尿漏れ治療や、注入治療や美容施術によるシミ・シワ治療もありますが、予防的にご相談いただくことも可能です。毎日の積み重ねが予防につながります。
私のクリニック目白
院長 平田 雅子