ここに居るのに。
お願いだから、私の存在に気付いてよ。
存在に気付いて気にかけてよ。
いつも私は、大声を出さないと気付いてもらえない。
そういう存在なんだ。
必要とされたくて必死で、生きてきた。
けど、今私に残っているものは少ない。
あれだけ頑張ってもこれっぽっちか。
何もしなくても愛されてたあの子が
羨ましかった。
私は、何をしても愛されない。
あの子と私の違いは何??
可愛さ?スタイルの良さ?優しさ?意地の悪さ?
そうじゃなかった。
全てを手に入れた私は、悟った。
あの子は天性の愛されっ子で、私は天性の居てもいなくても同じ存在だったんだ。
今あるものを大切にしなさい
という。
私は、私なりに大切にしていたつもりよ。
優しさ、ノリの良さ、可愛さ、全て計算通り。
一体何が悪かったの
と手首を切りながら静かに泣く午前二時。
唯一、私を必要としてくれてる人。
お母さん。
でもね、お母さん。そうじゃないの。
どうせ、生まれてきたのなら私は血の繋がらない誰かに必要とされたかったの。
一度でも誰かに必要とされたかったの。
みんなみたいに笑っていたかったよ。
こんな世の中で、どうやって生きていけって言うの?
私は平成と一緒に人生を終わらせる。
平成に生まれた私は、平成で死ぬ。
平成が作り出したゴミは平成のうちに処理しなきゃ。