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大学入学と誕生日パーティー

大学1年生になりたての私の頭の中には、
大学生活をとにかく英語漬けにすることしか頭になかった。

その背景には、
・英語を耳にするのが好き
・英語を話すのが好き
・外国人と絡むのが好き

この3つがあった。

小学生の頃から、週末になると洋画を字幕で見まった。抑揚があり、自分とは違う顔つきの人達がはなす英語の発音が耳に入るのが好きだった。

夏休みは毎日6本の洋画を朝から夜まで見続ける日々だった。

私が選んだ大学は、英語が学べる、英語に浸かれるという理由だけで選んだ。授業やサークルもそうだが、とにかく留学したい願望が強かった。特に将来にやりたいことを見つけることができずにいたし、とにかく熱中できることといえば、英語しか見つからなかったのが正直なところ。

入学後の楽しみといえば、「サークルを決めること」

大学生活で生の英語に浸れるサークルはひとつしかなかった。「国際交流サークル」と聞けば、だいたい想像がつくだろう。

そこではじめに出会ったのがアメリカ人女性。

当時はまだ外国人というのが、どういう存在で、日本人とはどう違う考えを持つ人たちなのか、全く理解していない状態。

その子はとても明るくて親切。
友達になってたくさんの経験をしたいと心から思った。

知り合って数週間、
「友達の誕生日パーティをするけど来る?」
という誘いを受ける。

こんな機会を見逃すことはできない、
即OKした。

当日は、パーティの場所が大学から
徒歩2分の留学生寮であること以外
知らされていなかった。

かなり急な誘いだったので、
同じサークル仲間の友達は都合が合わず、
一人で参加。

パーティの内容はこうだった。
・同じ留学生仲間の誕生日
・フレンチカナダ人で母国語はフランス語
・パーティ参加人数10人

アメリカ人女性の部屋に着くと
留学生が3人ほどくつろぎながら話していた。

日本人は私一人。

とにかく笑顔で自己紹介をして
相手のことを知ることに徹底した。
出身を聞いたり、好きなことを聞いたりしたが、
みんなとてもフレンドリーだった。

次々と留学生が来て、
私は挨拶を交わした。

すると留学生の男の子2人が部屋に入ってきたので、
「Hello」と片手を上げて挨拶した。

完全に無視された・・・・

はじめて留学生からの無視。
なんて失礼なやつだ。
目も合わせない。

これが私と主人の出会い。
そう無視した張本人なのだ。

その日は彼の誕生日パーティーだった。

#エッセイ #コラム #国際結婚
写真: unsplush.com

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