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エステ業界の裏「採用条件詐欺」
超超超氷河期で何十社の面接におちまくり、やりたいこともわからない。とりあえず就職先を、正社員職を、見つけなければど、寝込むほど毎日が暗闇のようだったある時。
やっとの思いで手にした「正社員のチケット」。内定をもらえた。
美容には興味あったし、でもエステ業界に手を掛けるなんて思いもしなかった、ただ正社員という肩書きを手放したくなくて、内定を取り進める大学生たちに混ざることだけを考えてた。
施術の印象しかなかったけれど。入ってみてわかったこと。
サロンの使命はこの3つ。
・新規顧客獲得
・既存顧客の新規コース入会
・施術
施術だけをしたかったし、採用条件はエステティシャンとして雇われた。採用時点でセールスかエステシャンか選ぶように言われたのが実際のところ。
入社してまだ日も経っていない頃、
訳のわからない謎の「会」が開かれた。
新卒と既存客が参加する「友達勧誘パーティ」(架空名) 本当の名前はもう忘れた。
我々の任務は、
・友達に電話をする
・エステ体験に誘う(スクリプト付き)
こんなことをするなんて。もちろんできません、とは言えないし、完全にはめられた。
他の子達はそんな雰囲気を見せなかったけど、わたしは友達は少なく、エステに興味がある友達は知る限りいない。だって一回最低10000円からのお手入れを12回コースとかの契約をローンで組まないといけない。
友達の紹介でくるお客様が9割以上、カウンセリングを受けて、30代のイケイケな女性店長から足を受けまくる。
〇〇ちゃんもさ、将来のためにちゃんとケアしてあげた方がいいよー!と、その店長こ腕には根性焼きの跡を忍ばせ作り笑顔で接客がなされる。
大切な友達との関係を働き始めたばかりの会社に売るわけにはいかない。
もちろん、知り合いだって売るようなことは嫌だった。
完全強制という言い訳で私を知り合いを売ったのだ。
多くは就職前のバイト先の人たちに連絡した。 協力してくれた何人かがサロンにわざわざ来てくれた。
お試しの施術を受ける。 その後はもちろんコースの勧誘。
気まずい雰囲気。
知り合い・私・上司
この3人でおしゃべりをしながら上司が私の知り合いを勧誘するのだ。
勧誘に失敗したら、知り合いを後押しするように
スタッフルームで上司にきつく言われる。 どうしようもないから、勧誘するフリをして、どうしても入会できない理由を作る。
知り合いには「来てくれてありがとう、勧誘をしてごめん」と謝った。
この経験があれば、仕事を辞めたくなる理由は明確。これだけでは終わらないのが、エステ業界の真実。
最後までお読みいただきありがとうございます。
写真 unsplush.com