個人主義と集団主義

あくまでこれは数ある中の一つの意見に過ぎない、ということを念頭に置いた上でご覧ください。

今この現代に住む人、特に若人の方々は昔と比較して個人主義的感覚や価値観がとても強いと言えます。
その理由の一つには社会の流れがそうであるからだと考えます。
例えば、ダイバーシティーや多様性の推進など。
集団の利益よりも個人の幸福を考え、日本は欧米の「他人は他人、自分は自分」というところだけ取り上げたように、自身と他者の境目がよりハッキリしているように見えます。

また一方で、集団主義という言葉も対立してあります。
「集団主義」この言葉は聞く人にとっては、あまり良い捉え方はできないのかもしれません。そういう方々はおよそ昭和時代や戦時中のような情景を思い出すからではないでしょうか。
集団主義は、個人よりも家族、家族よりもご近所、それよりも社会や世論、それよりも国家。このようにどんどんと範囲が大きくなっていき、それに伴って一番外側にいる存在から最優先に考えていく主義、極端に言えばこの様に捉えることができます。


一見すると個人主義は今の現代社会にとても合っており、目指すべき主義であるのかもしれません。しかし個人主義は私にとっては孤独主義であるとも言えてしまいます。かつて提唱された「最大多数の最大幸福」、これは民主主義によって何かを決めるときに、多数決を使う一つの強い口実です。しかし今は個人の幸福の方を追求しすぎることにより、一人一人が考える幸福の違いと幸福と感じるラインの上昇が起こり、そもそもの「最大多数の最大幸福」の前提にある、これを行えば幸福になる、という前提そのものが崩れているように見えます。

私は今の現代には、自由を履き違えている人、仲間や社会や家族や自分の町などの集団を疎かにし過ぎている人、がいると思います。
これは命でもなんでもなく一つの提案として、あなた自身を大切にすることはとても大切です。しかしそれは孤独になってしまうことではありません。もし孤独を感じるようであれば、少し我慢をして新たなコミニティーに入ってみてください。そして一つの寄り所である集団を見つけてください。

人と関わり、新しい友人を作り、時には仲間ができ、時には怒りや別れがくる。そっちの方が孤独より幾分かは素敵だと思います。

では、また。

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