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私から私へ

数日前に、ある手紙が届きました。
忘れていたわけではなかったけれど、ふいに届いた手紙を見たら、「本当に届くんだな(笑)」という驚きと共に、この手紙を書いた時の景色が一瞬で目の前に広がりました。

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2020年2月28日。
1か月間のバリ島でのエサレン認定プログラムが終わり、最後にみんなで「1年後の自分へ」手紙を書きました。1ヶ月という時間を振り返りながら、大好きな仲間達と共に、大好きなワンティラン(講習を受けた屋外道場みたいなところ)で思い思いに書いた手紙。

今でもその時の風景、音、匂い、風の心地よさ、太陽の光、揺れる植物達、手紙を書くペンの音、すすり泣く声、、、が鮮明に思い出されます。人の記憶って不思議ですね。体感と共に記憶されたものは体感と共に思い出されて、色褪せることなく鮮明に覚えている。

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研修が終わり、数日はウブドでゆっくり過ごしたけれど、この後怒涛の3月を過ごすことになるとは、この手紙を書いている時は思いもしなかった。

3月4日に父が倒れたと国際電話があり、帰国予定を早めて3月5日に帰国。まだこの頃はコロナが世界中で流行り出した頃で、マスクや消毒は求められたけれど検査も隔離もない時期。元々の帰国予定日だったら隔離が始まっていて帰国できなかったかもしれないと思うと、今思えば何とも言えない絶妙なタイミングで父は倒れた。

3月6日。病院のベッドで寝ている父に会えたけれど話すことはできず、目を開けることもほぼできない状態。でもエサレン研修で私は沢山のことを学んできていたから不思議と悲しくなかった。

触れることの大切さ、人間の生きる力、今ここに集中すること、何かが起きることを信じること、ただひたすらに感じること、人間は自然の一部であること、例え話せず・目を見れずであっても耳は最後まで機能していること、皮膚からの情報はダイレクトに大脳に届くこと。

あらゆる経験や学びがこのタイミングに繋がっていたのだなと、父の手を握りしめながら、耳元で愛と感謝を囁きながら、冷静に感じていたことを今でも覚えている。

それから2週間後、父は2人の母が待つ世界へと旅立ったわけだけれど、あのエサレン研修を受けていなかったら、「私は私」という感覚で父の死を対峙出来なかったかもしれないな、と今でも思う。研修中に倒れず、研修が終わって少し休ませてくれた後に倒れてくれた偉大な父に感謝しかない。最後まで心も魂も体も、私という全ての細胞で感じ切ることが出来た1ヶ月を味わわせてくれて、本当にありがとう。

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そんなことを、1年前の自分が自分に書いた手紙を読みながら走馬灯のように思い出しました。そしてこの手紙を読みながら、静かに涙しました。我ながら、良いこと書いてるなあ(笑)大切に手帳の中に入れて持ち歩きたいと思います。

手紙の全文をご紹介しますね。
この手紙を読んで自分の「何か」に気づきがある人がいることを信じて。

一年後のまいへ

あの時に感じた愛と喜びと感謝を覚えていますか?
美しい空、美しい植物、心地の良い風、キラキラの光、柔らかなオーラ、そして素敵な仲間達と笑い声。

この世に生まれてきた意味を、自分を愛するということを思い出させてくれた1ヶ月でしたね。37年間、沢山身につけてきた「鎧」を外すことの恐怖、他人からのジャッジや批判に恐れ、素直になれなかった時もあったけれど、全ては自分が作り出したということ。

"I am here"-私はここにいる。今を生きる。

ということにフォーカスして、「今、ここ」を大切に生きていて欲しいです。

あなたはあなたでいい。
あなたには素敵な家族と仲間がいる。
自分を嫌いになりそうになったら、あのMimpiでの日々を思い出してみてね。自然体で心も体も風のようにゆるゆるとフローできていた日々を。

あなたは美しい。
あなたは愛に満ちた素敵なラブリーな女性だよ。
あるがままに。誰かのためじゃなく、"ワタシ"を生ききって下さい。

エサレンという強力な生きるための武器を身につけたあなたは最強です!!

Always smile ♡ Hug ♡ Love
2020.2のまいより

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