ゲロ
同期と飲みに行くと,高確率で翌日に病む.
今がまさにその状況で,どうしても寝られないのでここに吐く.
自分は一人で遊ぶのが得意だし,音楽や映画など趣味も充実している.
カップルとか見かけても羨ましいと思わないほど,自分は一人でも幸せだと思っている.
でも,同期と飲みに行って互いの話をしていると,自分は幸せである,という思い込みが揺らぐ.
彼氏と週7で会っている,一人じゃ寝れない,女を選びきれない…,だいたい自分は他人の恋愛の話に嫉妬するようだ.
だって異性と遊び惚けるって,大学生活の醍醐味じゃないですか.
こんなこと言ったら全親が泣きそうだけど,一般的に大学生ってそんなイメージ.クズであるほど充実する.
国立大学って真面目な学生が多いと思われがちだけど,蓋を開けてみればそんなことは無い.遊んでる奴は遊んでるし,そうじゃないやつはTwitterにすがる.
他人の性生活ほど興味のある話は無い.昼間は当然そんな話しないから,新鮮に聞こえる.そして,その場にいない人間の恋愛事情まで入り込んでくるから面白い.無知な私に色々と教えてくれるのだ.
一方で,他人のそういう話を聞いていると,まるで自分とは全然違う世界の人間に思えて劣等感まではいかないけど,少しだけ自分が惨めに感じる.
とは言っても同期に告白している通り,私は恋愛に全く興味が無い.だから恋愛をしようにもできないのが現状である.
それなのに同期の恋愛の充実ぶりには嫉妬してしまう.
なんていうかすごくモヤモヤしてしまう.
自分もどこかで間違えなければ今頃は映画みたいな恋愛をしていたんじゃないかとか,こいつらに自慢できるほど誰から見ても充実している生活を送れていたんじゃないかとか.
一体どこで踏み外したんだろう.
最初に書いた通り,自分はそこらのカップルよりも幸せな生活を送っていると思う.理由は他人に振り回されずに自分の好きなことに向き合うことができるというのが大きい.
でも多分これって他人から見れば全然幸せに映らないかもしれない.
幸福は人それぞれだし,幸福はこの世で一番曖昧なものである.
将来自分が幸せになるために仕事を見つけるだとか,他人に幸せを提供したいから働く,というのはよくよく考えてみれば宗教じみていて気味が悪い.幸せになりたいのはみんな同じだけれど,同じ一つの幸せを目指しているわけではない.
そして,大抵の場合,結局は他人と比べることでしか快感は得られない.
他人のことを相手にせずに質素な暮らしをして日々幸せを感じることのできる人間なんてほんの一握りだし,自分はそんな人生の成功者みたいには当分なれない気がする.
同期たちと別れ家に帰って缶チューハイを飲み直す.テーブルの上にはティッシュのごみ,アイスのカップ,よく分からない錠剤.
自分を鼓舞するのはせいぜい自分は奴らよりも良い音楽を知っているということくらい.それだけで戦っていくしかない.
でも同期たちのこと好きだし,一緒にいて楽しいのは間違いないし,他に友達いないからこれからもご飯は誘ってほしいという願い.